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竹灯籠、ちょうちん飾り−大武2区が納涼会

本紙掲載日:2021-08-24
3面
地区住民に納涼のひとときを提供した竹灯籠と紅白ちょうちん(延岡市大武町大武2区)
ちょうちん用の電気を提供した志田裕飛さん
環境活動で伐採した竹を利用して作られた竹灯籠

大武神社一帯、風情楽しむ−延岡

 延岡市大武町で河川環境活動などに取り組んでいる「オオダケリバープロジェクト」(松本憲征リーダー)は21、22日、同町大武2区で竹灯籠と紅白ちょうちんに明かりを灯(とも)し、地域住民に納涼のひとときを提供した。

 竹灯籠は、同プロジェクトが活動の一環で伐採した大武神社近くの孟宗(もうそう)竹を使って製作。ちょうちんは近隣地区などから借り受けた。

 この日は、プロジェクトメンバーや同区の志田豊司区長ら住民約10人が、公民館近くの大武川に架かる土橋と大武神社境内で灯籠60本とちょうちん20個を設置。午後6時、無事に点灯されると、散歩などで通りがかった住民からは「風情があっていい」「優しい明かりでほっとする」と喜ぶ声が聞かれた。

 竹灯籠は、これまで同区の盆供養行事にも使われるなど活躍しており、メンバーと共に製作に携わった松本さんは「伐採した竹を再利用できる機会を探していた。年末年始の大武神社境内への設置も検討していきたい」。志田区長は「プロジェクトメンバーの方々が率先して行事に取り組んでくれることがうれしい。この流れをうまく地元の活性化につなげていければ」と話した。

◆地区期待の中学生が電源を準備

 竹灯籠とともに点灯された紅白ちょうちんの電源を準備したのは、志田区長の孫で、電気技術を独学で学んでいるという志田裕飛さん(東海中3)。

 普段から自宅の非常用電源設備を作ったり、知人らが持ち寄る電化製品の修理などをこなしており、この日も事前に太陽光で充電しておいたバッテリーを持参し、ちょうちんのLED電球20個を整備した。

 支柱用の竹が折れるアクシデントに見舞われつつも、ほかの参加者とともに修繕し、最後までちょうちんの明かりを支え続けた裕飛さんは「電気系の職について、地元のために働きたい。こうした行事の運営もいい勉強になる」と話した。

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