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牧水公園(日向市東郷町)に出店−美郷町ジビエ振興協議会

本紙掲載日:2021-08-28
6面
店内の黒板に書かれたメニュー表。左の壁には、日向市東郷町出身の国民的歌人、若山牧水の写真

MOUNTAINBURGERCLUB

◆パテに新鮮なシカ肉など−料理人の地域おこし隊員が監修

 日向市東郷町の牧水公園内に21日、ジビエを使ったハンバーガー店「MOUNTAINBURGERCLUB(マウンテンバーガーズクラブ)」がオープンした。美郷町ジビエ振興協議会(田野さとみ会長)が運営。田野会長は「おいしいハンバーガーを通して、ジビエはもちろん、美郷町をアピールできるお店にしていきたい」と話している。

 牧水公園は、日向市から委託を受けた東郷町ふるさと公社が管理運営している。バーガー店が入った建物は、34年にわたり「牧水庵」として営業していたが、昨年閉店。市は利活用を図るため、ふるさと公社の事業から同施設の運営を切り離し、新たに飲食店を営業する事業者を公募していた。

 同協議会は2019年3月、美郷町南郷にシカやイノシシの精肉加工、販売を行う「美郷ジビエ工房」をオープンした。

 20年からは、同町地域おこし協力隊として宮崎市から移住してきた関屋学さん(37)が工房の運営を担当。ジビエを手軽に食べてもらおうと加工商品を開発し、シカ肉を使った「ソーセージ」「ハンバーグ」「ミンチカレー」をオンラインショップで販売。在庫がほぼ完売するほどの人気となった。

 就任1年で工房の売り上げを約4倍まで引き上げた関屋さんだが、「1年目はやれることをやっただけ。プラスアルファで2年目(今年)に何かしらをするつもりだった」と次の展望を描いていた。

 そんな中の今年5月、京都府出身で、鹿児島県沖永良部島に住んでいた河野瑞輝さん(28)が移住してきた。工房で働きながら関屋さんと語らいを深め、次なるビジネスを模索していた際に旧牧水庵の公募を知り、2人で出店の構想を練った。

 同協議会から営業の了承を得て、7月に応募。8月から建物を受け渡してもらい、急ピッチで準備したという。

 メニューは、和食料理人でもある関屋さんが監修した。看板商品のマウンテンバーガー(600円)は、地元産の新鮮なシカ肉とシシ肉のベーコンを混ぜ合わせた特製のパテと美郷町の「パン屋りょう」から仕入れたバンズを使用。トマト、レタス、タマネギを挟み、特製の2種のソースで味付けしてある。

 その他、3種のマウンテンチーズバーガー(800円)、マリンバーガー(700円)、美郷町の放牧豚を使ったテリヤキバーガー(期間限定700円)やポテト、フィッシュアンドチップスなどサイドメニューもある。

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