新型コロナ、県内１０５人

延岡・日向市各１１人、門川５人−３１日発表

◆病床使用率５０・５％−国のステージ４を超える

　県と宮崎市は３１日、県内で新たに１０５人（県５３２５〜５４２９例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北は延岡市と日向市が１１人、門川町が５人。県内累計の感染者は５４２９人。８月３０日時点の入院者は過去最多の１５５人となり、確保病床の使用率が５０・５％に。国が「医療提供体制が機能不全への対応が必要」とするステージ４の目安（５０％）を初めて超えた。

　県によると、西諸圏域では帰省した県外在住男性の若者６人が感染するクラスターが確認された。クラスターは累計８８例となった。

　県北以外の市町村別は、宮崎市５７人▽日南市、川南町各４人▽都城・小林市、高鍋町各２人▽西都市、都農・新富町各１人。

　県外は福岡県２人、大阪府、熊本県各１人。

　年代別は１０歳未満６人、１０代１４人、２０代１７人、３０代２１人、４０代２６人、５０代９人、６０代４人、７０代３人、８０代３人、９０代２人。

　休日明けの月曜日ということもあり、医療機関受診で判明したのが５８人、うち４２人が宮崎市での判明だった。

　これまでの感染者の家族、親族は２９人、クラスターを含む同僚、知人らとの接触歴があったのが２３人、県外由来は１２人。感染経路調査中が４１人となった。

　県感染症対策室は「県内には依然、拡大の火種が広く残っている。強い危機感を持ちながら、今後、下降局面に入るのか注視していきたい」とした。

　県北在住は２７人。延岡市の８人、日向市の６人、門川町の３人は既発表の感染者の家族、親族、同僚など。日向市では１０〜７０代の家族５人の感染が分かった。延岡市の４０代男性は、仕事で中部、関西地方などへの往来歴があり、別の同市４０代男性は、佐賀県の陽性者と接触歴があった。

　延岡市の５０代女性、日向市の４０代女性、３０代男性２人、５０代男性、２０代男性、門川町の４０代男性、５０代男性は感染経路を調べている。


◆西諸圏域のクラスターは帰省の２０代

　西諸圏域の帰省した若者によるクラスターは、いずれも２０代の男性。東京都、佐賀・埼玉・兵庫・熊本県在住で、小林・えびの市に帰省した。４人は８月２６日までに、１人は同３０日に感染が確認された。

　佐賀県で陽性が確認された男性１人を含む６人が同２０日に長時間のドライブやマスクなしでの食事したという。ほかに、帰省先の親族３人の感染を確認しており、関連する感染者は９人になっている。


◆新たに２人、１４人に−宮崎市上下水道クラスター

　宮崎市によると同市４１例目の宮崎市上下水道局のクラスターで、新たに２０代男性と５０代女性の感染を確認。感染者は１４人になった。また、同市５３例目の学生寮でのクラスターは、２０代と１０代の男性２人の感染を確認し、計７人になった。


◆入院１５５人、うち重症者８人−８月３０日時点

　県によると８月３０日時点の県内の入院は１５５人で、そのうち重症者は８人。入院のうち県北関係は、日向入郷（１８床）１０人、延岡西臼杵（６４床）３４人。

　宿泊療養は１５７人で、そのうち３５人は延岡市の宿泊施設に入っている。自宅療養中７４８人。入院・療養調整中は１５６人。


◆１日、感染者７０人未満

　県は１日午前、県内の新たな新型コロナウイルス感染者は７０人未満になる見込みと発表した。新規感染者の発表は２日ぶりに１００人を下回った。宮崎市は１日、同市で新たに１例のクラスターが確認されたと発表。いずれも詳細は午後に発表する。