新型コロナ、県内８９人

延岡市９人、日向市７人、門川町２人−２日発表

　県と宮崎市は２日、県内で新たに８９人（県５４９８〜５５８６例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北在住は延岡市９人、日向市７人、門川町２人。日向市と宮崎市の事業所で５人ずつが感染するクラスター２例を確認。県内累計の感染者は５５８６人、クラスターは９２例になった。

　県北以外の市町村別は、宮崎市５２人▽都城市９人▽小林市、新富町各２人▽西都市、日南市、高鍋町、綾町、国富町各１人。

　県外は福岡県在住１人で、都城保健所管内に帰省後２週間以上経過しており、県内で感染した可能性が高いという。

　年代別は１０歳未満１３人、１０代１４人、２０代１７人、３０代１５人、４０代１６人、５０代５人、６０代６人、７０代１人、８０代２人。

　医療機関受診で判明したのは３０人、うち２５人が宮崎市だった。

　これまでの感染者の家族、親族は４２人、クラスターを含む同僚、知人らとの接触歴が１８人、感染経路調査中が２４人。県外由来の可能性があるのが５人だった。

　県によると、日向市では、３０〜５０代の男性従業員５人が感染するクラスターを確認。１人が８月２７日に判明し、接触のあった従業員１３人を検査して、１日までに５人の感染が分かった。居住地はいずれも日向市。この関連で従業員の家族２人の感染も分かっており、関連は７人となっている。

　県によると、この事業所ではマスクの常時着用、換気など感染対策は取られていた。事業所内で今後の検査対象者はいないという。

　宮崎市は２日、市内の事業所で従業員５人が感染するクラスターを確認。事業所は従業員約３０人で感染したのは２０〜５０代の男性４人と女性１人。１人は西都市在住で、４人は同市。２５日に１人の感染が判明し、事業所が独自に抗原検査を実施したところ全員陰性だった。その後の３０、３１日に４人が症状があり、医療機関を受診して陽性が判明した。

　同市によると、事業所はマスクの着用、換気、パーテーションの設置など感染対策を徹底していたという

　県北在住１８人のうち、延岡市７人、日向市７人、門川町２人は既発表の感染者の家族、親族、同僚など。延岡市２０代男性は大阪府への往来歴があり、同市４０代男性は、感染経路を調べている。


◆入院１４５人、うち重症者８人−１日時点

　県によると１日時点の県内の入院は１４５人で、そのうち重症者は８人。入院の県北関係は日向入郷（１８床）１１人、延岡西臼杵（６４床）３３人。
宿泊療養中は１２２人で、そのうち３３人は延岡市の宿泊施設に入っている。
自宅療養は６００人。入院・療養調整中は１３５人。


◆３日、感染者６０人未満

　県は３日午前、県内の新たな新型コロナウイルス感染者は６０人未満になる見込みと発表した。３日連続で１００人以下の発表だが、５０人以上は９月１７日から１８日連続となる。いずれも詳細は午後に発表する。