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一人で悩まないで−10日から自殺予防週間

本紙掲載日:2021-09-09
3面
厚生労働省の「自殺予防週間」ポスター

ひなたのキズナ−県が声掛け運動

 県は10〜16日の自殺予防週間に合わせ、「ひなたのキズナ〃声かけ〃運動」を展開し、生きづらさを抱えた県民が適切な相談機関につながることができるよう、普及・啓発に努めている。

 厚生労働省が6月に公表した2020年人口動態統計月報の年計によると、県内の自殺者は217人で前年の190人から27人増加。人口10万人当たりの自殺者を示す自殺死亡率は20・5人で2・07人増加し、全国で2番目に多かった。

 県は結果を深刻に受け止め、同運動を通じて各種取り組みを強化。悩みを抱えている身近な人への「気づき・声かけ・見守り」を促すため、自殺予防週間や対策強化月間(3月)に集中させていた各媒体での呼びかけを前倒しし、自殺が増えている女性や若者に伝わりやすいメッセージの発信に心掛けているという。

 「眠れない、食欲がない、口数が少なくなったなど、大切な人の様子がいつもと違ったり、悩んでいることに気付いたら、一歩勇気を出して声を掛けてみませんか」と県福祉保健課。死にたいくらいつらい気持ちや、心の健康、家庭、生活、借金、仕事、病気、法律など、さまざまな悩み事に関する相談窓口を案内するインターネットの県自殺予防ポータルサイト「ひなたのおせっかい」の活用も呼び掛けている。

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