北部・小６の平均正答率６７％

全国学力・学習状況調査

◆県全体と全国平均−わずかに下回る

　県教委は、今年度全国学力・学習状況調査の県内教育事務所ごとの結果をこのほど公表した。北部教育事務所管内は、小学６年生の平均正答率が６７％（合計３０問）で、県全体と全国の平均（いずれも６７・５％）をわずかに下回った。中学３年生の平均正答率も北部は５７％で県全体５８・０％、全国平均６０・９％を下回った。

　学力テストは県内の公立小学２２５校の９６９４人、公立中学１３２校の８６２６人が５月２７日に受験。国語・算数（数学）とアンケートに答えた。

　県全体では、小学６年生の国語（１４問）の平均正答数が９・２で、全国（９・１）を上回り、北部も９・２。算数（１６問）は１１・１で、全国（１１・２）に及ばず、北部は１１・０だった。

　中学３年生は、国語（１４問）が県全体８・６で全国（９・０）、北部８・５。数学（１６問）が県全体８・８で、全国９・１で北部は８・７だった。

　教育事務所管内別では、中学数学で、北部と中部が並んだが、合計では小学６年が中部２０・５、北部２０・２、南部１９・７。中学３年が中部１７・３、北部と南部が１７・１の順だった。

　また、児童生徒へのアンケートでは新型コロナによる臨時休校の影響の聞き取りを行った。全国で「勉強について不安を感じたか」との質問に「当てはまる」などと回答したのは児童５５％、生徒約６０％。「規則正しい生活を送っていたか」に肯定的に回答したのが児童約６５％、生徒約５０％だった。

　県教委義務教育課は県全体の結果について「小学校は全体で全国平均と同じ正答率で、前回調査より向上している。各学校における授業改善の取り組みで一定の成果が見られている。中学校は前回調査と比較し、全国平均との差が広がっていることが大きな課題。さまざまな角度から結果について詳細に検討し、改善策を講じていきたい」としている。