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へべす−露地物収穫が順調

本紙掲載日:2021-09-11
3面
一つ一つ丁寧に収穫する黒木さん

玉太り、酸味、果汁−申し分なし・JA日向営農総合センター

 9月に入り、日向地域の特産「平兵衛酢」(へべす)の露地ものの収穫が順調に進んでいる。JA日向営農総合センターによると、8月から始まった露地ものの出荷量は昨年並み。玉太り、酸味、果汁も申し分なく、出来が良いという。作業は10月中旬まで続き、ジュースなどの加工用を含め約80トンを見込む。コロナ禍の影響で落ち込みは見られるものの、県内をはじめ首都圏などに出荷している。

 日向・門川地区のへべす生産農家は76戸、ハウスや露地の約17ヘクタールで栽培している。このうち、日向市日知屋の庄手地区の黒木公作さん(62)=へべすの悠美園代表=の12アールの畑でも収穫が進む。出荷基準の4センチ以上に実った、果汁率35%以上のへべすを一つ一つ丁寧にはさみで摘み取り出荷している。

 黒木さんは、30年以上のキャリアを誇り、県が認証する「ひなたGAP」を2018年5月に県内で2番目に取得。東京オリンピック・パラリンピックの食材調達基準も満たしており、63項目の適合基準を実践して「安全・安心」「環境保全」「農作業安全」に取り組んでいる。「今年の出来も申し分ない。露地ものならではの、さわやかな香りとまろやかな酸味を楽しんでほしい」と黒木さん。

 ホームページ、SNSを使った販路拡大にも力を入れており、コロナ禍でも東京、大阪など県外からの注文、リピーターが増加しているという。問い合わせは同園(電話090・7292・9272)。

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