自主解散前提に臨時会求める動議を否決−日之影町議会
本紙掲載日：2021-09-18
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日之影町議会９月定例会最終日の１７日、議員による自主解散を前提にした臨時会の開会を求める動議が提出された。採決の結果、３対３の同数となり、議長決裁で否決された。動議は町長、副町長、町議会議長らが７月、県が県外への不要不急の往来自粛を求めていた期間中に、大分県竹田市のゴルフ場でプレーしていたことに関連して提出された。
動議を提出した�盍椡兒無聴�（無所属）は「わだかまりを抱えたままで、正常な議会運営は到底考えられない状況にある。議長を選出したのは議員であることから、議会全体での責任を取ることが重要。（自主解散は）正常な議会運営を取り戻すためにも必要」と説明。選挙の経費削減も考慮して解散した場合、町議選は町長選との同日選挙を求める考えを示した。
採決前の討論では、賛成議員が「議長を選任したのは議会であり、議員もその責任を重く受け止め、町民の信頼を得るためにも議会を自主解散し、信を問わなければならない」と述べた。
反対議員は「動議の内容は理解できるが、まだ新型コロナウイルスがどうなるか分からず、国難ともいえる状況。町の行政の空白が非常に懸念される」と述べた。
１日に開会した定例会では、初日に町が提案した佐藤貢町長の給与１０割、工藤裕士副町長の給与７割を９、１０月の２カ月間カットする町条例の一部改正案と、議員発議による一水輝明議長の報酬全額を９〜１１月の３カ月間カットする町条例の一部改正案をいずれも原案どおり賛成多数で可決していた。