進路選択に役立てて

オンラインで「職業・夢講座」−日向高校

◆市内１０社・事業所が講義

　県立日向高校（星衛俊一郎校長、４９９人）は１７日、将来の進路選択に役立てようと「職業・夢講座」を開いた。日向市内の事業所や同市役所から講師を招き、業種別に１０講座を実施。１、２年生３２０人が、仕事のやりがいや社会で求められる能力などに関する話に耳を傾けた。

　進路指導の一環。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止したが、今年はリモート環境の整備に伴い、同講座として初のオンライン開催となった。

　生徒たちは、学年やクラスにかかわらず、事前に希望した講座が行われる教室へ移動。講座は各教室で２回ずつ行われ、１０講座のうち異なる２講座をそれぞれ聴講した。

　このうち、食品加工機械などを製造しているＭＦＥＨＩＭＵＫＡ（同市日知屋）の島原俊英社長は、学校で身に付けるべき能力について〃主体性〃を挙げた。そのために「目標を持つことが大切」と話し、自らが定める目標達成までの手順をまとめた表を紹介。「目標を持つと行動が具体的になる。まずは一つ目標を決めて生活してみてください」と激励した。

　マウンテン＆バレー（同市北町）の伊森参議代表は、自社の業務について「伝え方を整理する仕事」と説明。食品の外袋に貼るシールや焼き芋の自動販売機のデザインを刷新した事例などを挙げ、「誰にどうやって伝えるか。いろいろな戦略を立てて取り組んでいる。結果が出た時はすごくうれしい」と、仕事のやりがいを伝えた。

　ＭＦＥＨＩＭＵＫＡの講義を聴いた島田隼汰さん（２年）は「進学に向けて勉強している。目標を明確にして夢を実現したい」と感想。マウンテン＆バレーの講義を聴いた作山愛花さん（１年）は「新しい発見や、地元を身近に感じる瞬間が多くて勉強になった」と話していた。