７６人の新たな門出を祝う

九保大秋季学位記授与式

　延岡市吉野町の九州保健福祉大学（兒玉修学長）の秋季学位記授与式が２１日、同大であり、通学制、通信制合わせて７６人が卒業。新しい門出を祝った。

　今年は薬学部薬学科５３人、同学部動物生命薬科学科５人、生命医科学部生命医科学科６人、通信教育部社会福祉学部臨床福祉学科１２人が卒業。式は新型コロナウイルス状況を踏まえ、卒業生から出席者を募る形で実施し、通学制、通信制各３人と教職員約２０人が出席した。

　卒業生一人一人に学位記を手渡した兒玉学長は式辞で、私たちが日常の中でさまざまな思い込みがあること、その思い込みを自分の力で修正していく学びが求められることを例を挙げながら話し、「自らの思い込みが覆されること、それが学びの大きな魅力の一つ。自分自身が大きく変わる大切なきっかけにもなる。そのような学びを意識的に続けることこそ、プロフェッショナルの道につながると思う」と呼び掛けた。

　また、加計勇樹理事長・総長は、コロナ禍でさまざまな苦労を乗り越えながら学生生活を送った学生に「どのような状況におかれても自信を失うことなく、自分の目標を、あるいは夢を信じることができるかどうかが人生を大きく左右することになる。夢を持ち、強く信じて、決して諦めることなく努力を続けて」とはなむけの言葉を贈った。

　卒業生を代表し、代表２人が謝辞。薬学部薬学科の足立和也さんは「本学で培った知識や技術、感性や人間性を十分に発揮し、社会に貢献できるよう、さらなる努力を重ねていく所存」、通信教育部社会福祉学部臨床福祉学科の中川真理夫さんは「大学で身に付けた〃福祉の心〃と知識と技術を生かして、２１世紀の福祉の一助となるよう精進する」と誓った。

　式の様子は参加できない卒業生に向けて、ライブ配信された。