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ココカラSDGs−第6回「未来をはぐくむ防災×SDGs」(上)

本紙掲載日:2021-09-22
6面

▽豊かな自然と災害リスクは背中合わせ−吉田さん
▽災害を念頭に置いた社会づくり欠かせない−難波さん

 今注目のSDGs(エスディージーズ)をテーマに、地域や地球の未来を共に考えるFMのべおかの番組「ココカラSDGs」の第6回「未来をはぐくむ防災×SDGs」が、16日に放送された。内容を一部抜粋し、2回に分けて紹介する。

 アドバイザーはSDGsコミュニケーターの難波裕扶子さん(48)=シンク・オブ・アザーズ代表、日向市亀崎西=。ゲストは延岡市危機管理課地域支援係長の吉田昌史さん(44)。FMのべおかパーソナリティーのボウラー・ブレンさん(30)もアシスタントとして出演した。なお、難波さんはリモート出演。

−−第6回のテーマは「未来をはぐくむ防災×SDGs」です。

〈難波〉SDGs(持続可能な開発目標)は「誰一人取り残さない」を理念とし、2030年までの目標達成を目指して全世界で進められています。現在、世界はコロナ禍という災害に見舞われ、また豪雨などの災害も多発しています。ただ、今後さまざまな社会変動や環境変動があったとしても、持続的に発展していくためには、災害を念頭に置いた社会づくりが欠かせません。9月は防災月間です。防災がどのようにSDGsと関わっているのか、皆さんと深掘りしていきたいと思います。

−−まずは吉田さん、自己紹介をお願いします。

〈吉田〉延岡市役所に2000年に入庁し、今年で21年目になります。これまで税金、生活保護、企業誘致、地域医療の業務に携わり、危機管理を担当するのは今年で2年目です。

−−今担当されているお仕事について、具体的に教えてください。

〈吉田〉昨年度まで「危機管理室」でしたが、今年度から「危機管理課」になり、企画・整備係と地域支援係という二つの係が設けられました。
企画・整備係は津波時の避難タワー整備、津波時の避難経路の整備、ハザードマップの作成など、どちらかというと「公助」の部分を担当しています。一方、私が属する地域支援係は、地域や学校に出向いて防災訓練や防災講話などに取り組む、どちらかというと「自助」「共助」の部分を担当しています。
近年の災害の傾向としては、皆さんもご存じの通り、風水害も激甚化しており、毎年のように全国どこかで大雨による被害が出ています。私自身、昔は台風の勢力が怖いなと感じていましたが、今は線状降水帯など短時間でどっと降る雨の方が怖いなと感じるようになってきました。
延岡市は美しい海、山、川に囲まれた自然豊かなまちですが、豊かな自然と災害リスクは背中合わせです。海が近いと津波の危険性が高まります。山が近いと土砂災害の危険性が高まります。市街地に川が多いと洪水の危険性が高まります。そういう意味で延岡市は、日常に災害がある環境なのだと常日頃から思っています。
私たち職員は警報が出るような状況になったり、災害が発生したりすると、基本的には職場に待機し避難場所を開設するなど、そこに注力するわけですが、災害が発生する前の対策も大きな役割の一つです。
防災は、ハード面だけでは限界があります。人の意識を変えるなどソフト面にも取り組み、逃げ遅れゼロを実現するため、どう一人一人の避難行動につなげていくか。最後は一人一人の意識に掛かってきます。

−−今年6月から配信されている防災情報アプリ「防災のべおか」について教えてください。

〈吉田〉特徴の一つは、災害情報や避難情報を通知する「お知らせ機能」です。今だと新型コロナウイルスの情報を毎日配信しています。また、洪水と津波のハザードマップを見ることができます。それぞれの地点の浸水する深さ、避難場所やそこに行くまでの距離や時間、避難場所の混雑状況も確認することができます。現在の登録者数は4千人弱です。これからどんどん増やしていきたいと思っています。

−−ニュージーランド出身のブレンさんにお聞きします。

〈ブレン〉こんにちは。ブレンです。私は2015年から妻の出身地である延岡市に住んでいます。

〈難波〉延岡市の魅力はどんなところだと感じていますか。

〈ブレン〉豊かな自然に囲まれていること、大きな町から離れていることが、自分としてはとても落ち着きます。生まれ育った場所にそっくりだからです。

−−ここで世界の状況について、難波さんにお聞きします。

〈難波〉先日、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)で衝撃的なことが発表されました。「人間の影響が大気、海洋および陸域を温暖化させてきたことに疑う余地はない」。こう断言したのです。
これまで20世紀後半以降の温暖化の主な原因は、人間活動である可能性が「高い」から「非常に高い」となり、さらに「極めて高い」と変化してきました。それが今回、「疑う余地はない」と断言されたのです。

−−そういう状況の中、ニュージーランドでは防災にどう取り組んでいるのでしょうか。

〈ブレン〉私が住んでいたまちでは、まちなかにサイレンが設置されていて、1回鳴ったら火事、2回鳴ったら事故、3回鳴ったら避難、ずっと鳴りっぱなしだったら津波などの発生を意味します。
コロナ禍でニュージーランドでも、日本のように個人の携帯電話に通知される取り組みが始まっていましたが、あまり浸透していないようです。ただ、サイレンにも慣れてしまい、聞き流している人も多いです。
(つづく)


■再放送
23日午後8時、あす午前11時からの2回。

【SDGs(エスディージーズ)】Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。「貧困をなくそう」「気候変動に具体的な対策を」など17の目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成され、2015年9月の国連サミットで加盟193カ国が合意して採択された。発展途上国だけでなく先進国を含めて取り組むもので、地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓い、30年までの達成を目指す。四角形のカラフルな17のアイコンが知られている。

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