１泊２日で延岡の海楽しむ

ノベ☆スタ臨海学校ｉｎ北浦

　延岡市の観光やまちづくりのプロデュースに取り組む「パシックａｓｂｅｌｌｔｏｕｒ」主催の「ノベ☆スタ臨海学校ｉｎ北浦」が、１８〜１９日の１泊２日で、同市北浦町の下阿蘇ビーチを主会場に行われた。市内などの小学５、６年生１９人が参加し、海のレジャー、塩づくり、テント泊などを楽しんだ。ＮＰＯ法人ひむか感動体験ワールドとの共催。

　前日の台風の影響で、初日に予定していた「シーカヤック体験」は２日目に持ち越し。子どもたちは急きょ、砂浜の漂着物などを自由に貼り付けてフォトフレームを作る「ビーチコーミング体験」をすることになった。

　開会式が終わると、小さなざるを手に、早速海へ。押し寄せる波にはしゃぎながら、薄く透き通ったピンクや青の二枚貝のかけら、細長い巻き貝の殻、小さくてごつごつしたサンゴなど、自分が気に入った漂着物を次々と収集していった。

　小屋に戻ると、いよいよフォトフレーム作り。子どもたちは黙々と拾ってきた漂着物の配置を決め、人工的に色が付けられた「カラーサンド」やスタッフが用意したビーチグラス（波に洗われて角が取れた色ガラス）などを組み合わせながら、自分だけのフォトフレームに仕上げていった。

　学校が違うのに仲良くなった金子優大さん（東小６年）、柳田諒人さん（南方小６年）、井上蒼介さん（五十鈴小５年）は「貝殻を集めながら話しているうちに意気投合した。３人とも元々海が好きだったので、２日目のシーカヤック体験が楽しみ」と、期待に胸を躍らせていた。

　ひむか感動体験ワールド事務局長の馬場和久さん（６２）は「一番の願いは、子どもたちに延岡の自然の素晴らしさを感じてもらうこと。彼らが大人になってこの海を見たときに、今日を懐かしんで、身近な自然を誇りに感じてもらえたらうれしい」と話していた。