節目の２０年目−チャレンジショップ「和」
本紙掲載日：2021-09-29
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延岡商業高流通経済科
◆山下新天街にオープン、温かい店に
県立延岡商業高校（大迫良三校長、延岡市桜ケ丘）の流通経済科が経営するチャレンジショップ「和（なごみ）」が２４日、同市山下町の山下新天街内にオープンした。今村優菜店長（１８）は「お客さんが『また来たい』と笑顔で帰る、地域に寄り添った温かい店を目指したい」と張り切っている。
「和」は実践的、体験的に経営を学ぶ学習の場として２００２年度から毎年実施。地域にある商店街の空き店舗を活用し、生徒自身が商品の仕入れ、広報、販売など経営全般を担う。今年で２０年の節目を迎えた。
オープンを前にセレモニーがあり、大迫校長は「チャレンジショップ和の取り組みが地域への貢献につながり、将来はこの生徒の中から地域を担う人材が育つことを祈念する」とあいさつ。同校体操競技部によるアトラクションもあり、商店街内にセットしたマットやトランポリンの上で大技を披露して花を添えた。
来賓によるテープカット後、今村店長の「いらっしゃいませ」の大きな声に続いて、法被姿の〃店員〃たちが「いらっしゃいませ」の掛け声を続けると店舗入り口に掛けられていた紅白の幕が開きオープン。通りがかりの人らが次々に訪れ、生徒は「もう１個いかがですか」などと声掛けしながら、接客を行った。客から「安いね」「頑張ってね」と声を掛けられる姿もあった。
今年は高千穂高校の「安信茶」をはじめ、県内外の高校生が開発した商品、県北の企業を中心に仕入れた食品など５６品が並ぶ。また、「商品開発班」が弁当や総菜を手掛ける「やよい食品」（同市桜ケ丘）と共同で開発したいなりずし、野菜南蛮、タルタル南蛮、サラダなども販売している。
桜をイメージして作ってもらったいなりずしがお薦めという商品開発班の�８塒�梨さん（１７）は「提案させていただきながら作ってもらったので、売れたらうれしい」と話した。
同店は来年１月２５日まで、基本的に毎週月、火、金曜の午後２〜５時に営業。同科の２年生２６人、３年生３５人が交代で店に立つ。感染症対策も徹底しており、今村店長は「たくさんの人に存在を知ってもらい、地元や他の県の魅力に触れていただければ」と話した。