早めのワクチン接種を

延岡市医師会が呼び掛け

　新型コロナワクチンを接種できる期限が迫っているとして、延岡市医師会（佐藤信博会長）はまだ接種していない希望者に早めの予約を呼び掛けている。

　国は市町村が主体となって実施している現在のワクチン接種体制を、当初計画より早く１０月末〜１１月中旬で終了する方針。県内ではすでに、日之影町が一定の接種率を達成したとして住民接種を終えるなど、前倒しする自治体が出てきている。

　延岡市医師会も接種会場を縮小していく方針で、今後は接種枠も限られるようになり、予約を取りにくくなる可能性がある。

　一方、市内では民間企業などの職域接種が３会場で実施されているが、国からのワクチン供給が遅れるなどした影響により、まだ計約４千人分の接種枠が残っているという。

　市医師会はこれらの枠を活用した集団接種も展開し、１人でも多くの希望者がより早く接種できるよう支援。職域接種のワクチンはいずれも武田・モデルナ社製だが、異物が混じっていたロットとは全く異なり、接種前には拡大鏡を使った目視検査も実施するなど安全確認を徹底している。

　「米国ＣＤＣ（疾病予防管理センター）の発表データでは、モデルナ製は接種から時間がたっても有効率が他のワクチンより非常に高いことが示されています」と市医師会。「多くの人が接種して集団免疫を獲得できれば安全な延岡市を取り戻すことができます。現在流行しているデルタ株では８０％の接種率が必要です」と理解を求めている。

◆３日の希望者募集−前日まで受け付け、市外でも可

　延岡市医師会は、１０月３日午後１時３０分〜４時３０分に、同市旭町の旭化成向陽倶楽部で実施する新型コロナワクチン集団接種の接種希望者を急ぎ募っている。市外在住者も可能。予約受け付けは同２日午前１０時まで。旭化成と延岡商工会議所の職域接種を一般開放する。

　対象は１２歳以上（１５歳以下は保護者の同伴が必要）で、接種券が届いていない人でも受け付ける。接種無料で、駐車場も確保する。２回目接種は同３１日で、予約は１回目接種の時間を選択すると、２回目接種の時間が自動設定される。

　当日は事前に記入した予診票と身分証明書（運転免許証、保険証、マイナンバーカードなど）が必要で、予診票がない人は、インターネットの専用フォーム（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｍｈｌｗ．ｇｏ．ｊｐ／ｃｏｎｔｅｎｔ／０００７３９３７９．ｐｄｆ）から印刷できる。

　接種券がある場合は必ず持参すること。接種券が届いていない人は後日提出する必要があり、その場合は会場で接種記録書を配布する。

　予約はインターネットと電話で受け付けており、ネットの接種登録用申し込みフォーム（ＱＲコードあり）からであれば２４時間可能。申し込みはネット（ｈｔｔｐｓ：／／ｆｏｒｍｓ．ｏｆｆｉｃｅ．ｃｏｍ／ｒ／ＰＢｂＲｑｓＡｉｂＮ）、電話は医師会事務局（電話延岡２１・１３００、平日午前９時〜午後５時）。先着順で、予約枠が埋まり次第締め切る。