五十猛神社、２日から秋季例大祭－日向

本紙掲載日：2021-11-01

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　日向市財光寺の五十猛神社（壹岐和史宮司、蝶野毅氏子総代会会長）の秋季例大祭が２、３日、財光寺地区一帯で開かれる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小して開催。例年行われている神輿（みこし）のお旅所巡り、街頭パレードなどは昨年に続き中止する。

◆舞と踊りが町を巡る

　大祭は造林、植林の神イソタケルノミコトを主祭神とし、イワナガヒメノミコト、ウガタマノミコト、タケミナカタノミコトを合祀（ごうし）する同神社の伝統行事。厄年の男衆でつくる「酉戌炎舞会」（ゆうじゅつえんぶかい、富井寿一会長）の「ひょっとこ踊り」、小学生の女子による「浦安の舞」、小学生―高校生の男子による「子獅子舞」が奉納される。

　２日は本殿で神事を行った後、ひょっとこ踊り、子獅子舞、浦安の舞が、地区内を巡って披露される。

◆ひょっとこ踊り－入厄の男衆３８人「気持ちを込めて」

　入厄の男衆３８人でつくる「酉戌炎舞会」は、昨年１１月３日から活動を開始。メンバーを集め、面や笛など踊りで使う道具を製作する一方、「葛藤、不安があった」と富井会長。コロナ禍の影響で、大祭でひょっとこを踊れるか否か未定のまま準備を進めてきた。

　壹岐宮司をはじめ総代、区長らによる検討会を重ね、実施が決定。１０月１日からは、毎晩欠かさず練習してきたという。

　１０月２３日には先代のメンバーや家族らが見守る中、同神社社務所前広場で一連の流れや踊りなど本番前の最終確認。「テンテコテン」の軽快なリズムに合わせ、真剣かつ陽気に踊りを披露した。

　富井会長は「やると決めてくれた方たちに感謝しながら、地域の皆さん、そして自分たちの厄をしっかり払えるよう、気持ちを込めてひょっとこを踊りたい」。壹岐宮司は「例大祭は伝統の継承、地域活性化のために開催する。パレードなどが中止になったのは残念だが、コロナ禍の早期収束の願いも込めて執り行いたい」と話した。

【踊り手】１班＝岩倉隆文、富井寿一、岡田康成、清水了、鈴木寶祥、西村勇太、西島宏行、植野博司、那須憲司、緒方卓也、宮田幹男、永井秀明、杉本雅徳▽２班＝白川純也、松岡昌寛、三村隆之、真弓秀久、林田泰幸、児玉晃大、赤木正、津隈豊孝、森下輝美、木田勝弥、小出邦彦▽３班＝黒木聡、黒木祐丞、米良崇、小川辰也、山﨑祐一郎、本田幸蔵、矢野明典、日高真司、尾形諭、白川丈人、神崎智行、富山大輔、金古英希、若本周一

◆浦安の舞－天下太平を願って

　小学３～６年生の女子６人が天下太平を願い舞を奉納する。

　最後の練習で本番と同じ道具を手にした最年長の松岡柚希さん（財光寺小６年）は「練習用の道具より重みがあって、鈴の音もきれいだった。緊張して間違ってしまったので、本番ではうまくきれいに舞いたい」と語った。

【舞い手】平田梓紗（財光寺小６）松岡柚希（同）白川心結（同５）黒木千尋（大王谷学園初等部３）岩倉碧海（財光寺小３）白川陽莉（同）

◆子獅子舞－小学生から高校生まで勇壮に

　家内安全、無病息災を願い、小学１年から高校３年までの男子１４人が子獅子舞を奉納する。

　初めて参加する岩倉瑶さん（１１）は「舞の最後の方で獅子頭を高く上げるところが難しい。本番までしっかり練習して失敗しないように頑張りたい」と話した。

【舞い手】渋谷晴（日向工３）岩佐真歩（日章学園３）香月惺翔（延岡学園１）渋谷遥来（財光寺小６）岩倉瑶（同）黒木渉（日知屋東小６）渋谷瑛人（財光寺小４）三原翔（同）香月亮駕（財光寺南小４）米澤來星（同）松岡寛仁（財光寺小３）渋谷朝陽（同２）黒田恭大朗（同）平田藍惟（同１）