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県知事賞に宇都宮さん(富島高2年)「タイのカルトッチョ」

本紙掲載日:2021-11-02
6面
第22回シーフード料理コンクール県予選「お魚料理チャレンジ部門」で県知事賞に選ばれた富島高校生活文化科2年生の宇都宮叶望さん

シーフード料理コンクール県予選

 第22回シーフード料理コンクール(全国漁業協同組合連合会主催)の県予選審査がこのほど行われ、日向市の県立富島高校生活文化科2年生・宇都宮叶望(かなみ)さんが考案したレシピ「タイのカルトッチョ」が、「お魚料理チャレンジ部門」で県知事賞(最優秀賞)に選ばれた。

 同コンクールは魚の消費拡大を目的に魚料理のレシピを募集。「プロを目指す学生部門」と「お魚料理チャレンジ部門」の2部門があり、県予選には124人から応募があった。

 このうち同校生活文化科からは食物コース2、3年生27人が夏休みの課題として挑戦。今回はコロナ禍のため実技審査は行われず、書類のみの審査となった。

 宇都宮さんは、買い物に出掛けたスーパーで偶然目にしたタイを「お刺し身以外に家庭でおいしく食べられないか」と、イタリア料理の紙包み焼き「カルトッチョ」を基にした「タイのカルトッチョ」を考案した。

 作り方は、うろこや内臓などを取り除いたタイに塩、こしょうで下味を付け、オリーブオイル、ニンニク、パプリカなどの県産野菜と一緒にフライパンでこんがりと姿焼きにする。

 そのままクッキングシートに移し、上からオリーブオイル、めんつゆをかけ、バターをのせて包んで閉じ、オーブンで焼いたら出来上がり。

 カルトッチョの味付けの基本はオリーブオイルと塩だが、宇都宮さんは味に深みを出すため、めんつゆとバターを加えた。焼き上がった後の、クッキングシートを破く時のわくわく感も、この料理の醍醐味(だいごみ)という。

 表彰式は10月26日、同校であった。宇都宮さんは「県知事賞に選ばれたと聞いた時には驚きました。自宅で試作した際、お母さんが『おいしい』と驚いてくれたことが自信になりました」と笑顔。「別の白身魚を使ってもおいしいですし、残った野菜をパンにのせて食べてもおいしいです」とアピールした。

 宇都宮さんのレシピは、同コンクール本選に進んだ。

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 県予選会では、延岡工業高校と延岡学園高校からも入賞した。

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