三輪純司さんに日向市文化賞

幅広く活動−人・まちづくりに貢献

　日向市は、２０２１年度市文化賞の一般部門に選んだ三輪純司さん（７１）＝同市永江町＝の授賞式を３日の「文化の日」に合わせて行った。

　三輪さんは市教育委員会の教育委員、教育委員長を歴任するなど教育行政の推進に尽力。日向商工会議所の会長に就任すると、県内初の市キャリア教育支援センターを同所内に開所。キャリア教育に力を注ぎ、市内の子どもたちの社会教育に貢献している。

　そのほかにも、メディキットひょっとこ駅伝競争大会の会長、市サーフィン連盟の会長としてスポーツタウン日向、サーフタウン日向の推進に活躍。茶道裏千家県北支部顧問として伝統文化の継承にも取り組み、市美術展覧会に「日向商工会議所会頭賞」を創設するなど文化振興にも注力する。

　さらに、女性の活動支援、障がい者の自立支援にも協力するなど幅広い功績が評価された。

　授賞式は市役所で開かれ、市や市議会の代表、歴代の受賞者ら約４０人が参列、三輪さんは妻のカズヱさん（６１）とともに出席した。

　冒頭、十屋幸平市長が表彰状やメダル、記念品を手渡した後、「多方面にわたる活動、功績に敬意を表する。市民を代表して心からお祝い申し上げ、深く感謝したい」と式辞。同市議会の黒木高広議長は「これまで培ってこられた日頃の情熱と行動力に敬意を表します。今後とも産業振興、芸術文化の向上に力添えをいただきたい」と祝辞を述べた。

　三輪さんは「大変素晴らしい賞を賜り、心からお礼を申し上げたい。今後も大好きな日向のために貢献していきたい」と謝辞を述べた。

　日向市文化賞は、１９６８年に創設。文化の向上発達に大きな功績があった人を毎年表彰しており、三輪さんを含めこれまでに６１個人３団体が受賞した。