映画の新しい楽しみ方

延岡シネマがドライブインシアター

◆今晩も開催、強風の場合は中止の可能性

　県北唯一の映画館、延岡シネマ（有田美紀支配人）は５日、延岡総合文化センター横の妙田公園駐車場でドライブインシアター「映画と音楽とまちのにぎわい映画祭ｉｎのべおか」を開催した。６日も午後６時３０分から開場、同８時から上映する予定。風が強い場合は開始前、また、上映中でも中止する可能性がある。チケットは１台３０００円（マルシェのクーポン５００円付き）。

　野外に設置された横１０メートル、縦５メートルの巨大スクリーンに映画を投影、音はＦＭ電波で出力した。来場者は車内ラジオで周波数を合わせて車の中で映画鑑賞を楽しんだ。

　５日は明石家さんまさんが企画、プロデュースしたことでも話題を呼んだ「漁港の肉子ちゃん」、６日は大人気カーアクションシリーズの第７作「ワイルド・スピード／ＳＫＹＭＩＳＳＩＯＮ」を上映。

　有田支配人は「血がつながっていなくても家族になれる。延岡シネマも日頃から延岡という大きな家族に支えられていることもあり、感謝を込めて〃ファミリー〃がテーマの２作品を選ばせてもらった」と話していた。

　また、上映１時間前からこの周波数でミュージックメドレーを生放送。ＤＪは延岡を中心に活動する「ＳＴＡＲ・ＭＯＶＥＭＥＮＴ」のメンバーＴＡＩＳＥＩこと土肥大征さん（２３）が担当した。

　同シネマのスタッフでもある土肥さん。今回の選曲について「嫌でも聞こえる野外フェスなどとは違い、今回は聞く、聞かないの選択がお客さんに委ねられている」とし「上映される映画のサウンドトラックを織り交ぜるなどして聞いてもらえる選曲を心掛けた」とコメントした。

　この他にも、会場後方では「川原いちご農園」「七香うどん」「はしる！パン屋さんベーカリー幸村」などの「にぎわいマルシェ」を同時開催。おいしそうな香りが会場に広がった。

　有田支配人と土肥さんは「新型コロナウイルスの影響で映画館の来場者数は減っている」と話す。ドライブインシアターについて「映画の新しい楽しみ方を提供できたのではないか」「ここから、実際に映画館に来て、作品を楽しんでもらえるような流れにしていきたい」と話していた。

　同イベントは１２月１０、１１日に日向市でも開催される予定。