宮崎中小企業大賞に３社

県北、美郷町の岡田商店が受賞

　２０２１年度「宮崎中小企業大賞」の表彰式が１０月２９日、県庁であり、県内産業の振興や地域経済の活性化に特に寄与している３社が受賞した。このうち、県北関係は美郷町北郷宇納間の岡田商店（岡田栄一社長）が受けた。

　乾燥しいたけや加工品、山菜乾物の卸売業を営む岡田商店は、乾燥しいたけの消費減少の打開策として若者や女性目線の商品開発に取り組み、「椎茸パテ」「ナバ手羽餃子」などの人気商品を考案し、さまざまな賞を獲得するなどしている。

　地元産品に付加価値を付けて県内外に販売することで、生産者の所得向上や地元雇用の創出に貢献。また、シイタケ栽培を衰退させない持続可能な山づくり、職場体験などで働くことの意義や楽しさを積極的に伝える活動などが評価された。

　式では河野知事が表彰状を贈り、「ますます活躍し、本県の中小企業をさらに引っ張っていってほしい」と激励。岡田社長は「地域に貢献するという姿勢を大事にしている。今後も地域に明るい話題を提供できるように頑張って活動したい」と話していた。

　大賞は、地域社会の担い手として大きな役割を果たす中小企業のうち、県内の産業振興や地域経済の活性化に大きく寄与する企業をたたえ、企業への県民の理解を深めて本県経済の活性化につなげる目的で、２００７年度に創設された。

　同日は食品製造販売業の「イート」（宮崎市、木原奈津子社長）と、まちづくりや企業経営のコンサルティングなどを営む「油津応援団」（日南市、黒田泰裕社長）も表彰を受けた。受賞企業数は今回の３社を含めて５１社となる。