心一つに吹奏楽−日向中

３年生８人を温かく送り出す

　日向市立日向中学校吹奏楽部（三田明生校長、工藤まゆみ顧問、前田珂延部長、２６人）の第４２回定期演奏会が１０月３０日、市文化交流センター小ホールで開かれ、卒部する３年生８人を温かく送り出した。

　第１部はマーチ「エスポワール」で幕開き。今年度の吹奏楽コンクール課題曲「吹奏楽のためのエール・マーチ」、２０１２年度の同コンクール課題曲「さくらのうた」を表現豊かに演奏した。

　第２部は「津軽海峡冬景色」「与作」などの演歌メドレーや、「パラボラ」「裸の心」などのポップス曲で盛り上げた。

　途中、３年生を中心にソロが披露され、曲間には３年生一人一人にインタビューが行われた。アルトサックスの下田虎太郎さんは「１年生の時の県吹奏楽コンクールで金賞を取ったことが一番の思い出」。フルートの早川結花さんは「お弁当を作ってくれたり、送迎してくれたり、３年間ありがとうございました」と家族への感謝を語った。

　また、前部長の嶋本小迪さんは「駄じゃれが好きだったり変顔が得意だったり個性の強いメンバーで、まとめるのが大変だなと思うこともあったけど、みんなのことは忘れません」と笑顔だった。

　指揮をした工藤顧問は「憧れだった３年生の音をこれからは１、２年生が引き継ぎ、新しい日向中学校吹奏楽部をつくり上げていきたい」とあいさつ。最後に、東京オリンピック閉会式でも演奏された「パラダイスハズノーボーダー」を元気に響かせた。

　なお、この日は新型コロナウイルス感染予防のため、入場は家族や教職員に限られたが、１曲ごとに大きな拍手が送られていた。