川越翁をたたえる
本紙掲載日：2021-11-10
3面
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鹿児島県からの分県に尽力
◆県庁庭園の胸像前で献花式
県会（県議会）議長を務め、鹿児島県からの分県運動に尽力した川越進翁への献花式が５日、県庁庭園の胸像前で行われた。河野知事や議員、県議会の元議員で組織する前宮崎県議団春秋会らが出席して川越翁を慰霊し、本県の発展を誓った。
献花式は鹿児島県から分離、再置県された毎年５月９日に行われているが、今年は昨年に続き新型コロナの影響のため秋に行った。
河野知事は「今の宮崎県の基礎を築いた先人の努力、功績を引き継ぎ、将来に向けた県づくりを」とあいさつ。春秋会の米良政美会長、会員、現職の議員や県幹部らが花を手向けた。その後、同市の平和台公園の物故県議会議員慰霊碑前で、春秋会主催の慰霊祭を行った。
宮崎県は廃藩置県から２年後の１８７３（明治６）年１月、美々津県、��城県が廃されて誕生した。しかし、その３年後に鹿児島県に併合された。その後、反発の声が高まり、川越翁が中心となって分県運動。鹿児島県会議長に就いた８３（明治１６）年に分県議案が可決され、同５月９日に宮崎県が再配置された。