宮崎太陽銀行−３期ぶり減収増益

２１年９月期決算

　宮崎太陽銀行（林田洋二頭取）は１１日、２０２１年４〜９月期決算を発表した。経常収益は６０億３４００万円（前年同期比１２００万円減）、経常利益は１０億６８００万円（同１億２３００万円増）で３期ぶり減収増益となった。

　業務粗利益が４７億８４００万円と前年同期比２億７０００万円増えた一方で、経費は４０億７７００万円と同７２００万円減少した結果、本業のもうけを示すコア業務純益が７億５６００万円と同３億８０００万円増加するなどした。

　業務粗利益の増収は、有価証券利息配当金の増加を主因に資金利益が１億８５００万円増えたのに加え、役務取引等利益などを中心とする非資金利益も８４００万円増えたため。経費は業務の見直しなどによる効率化により全般が減少した。

　９月末現在の貸出金残高は５２９４億１２００万円（同１２４億６７００万円増）、同月末現在の預金残高は７１７７億２４００万円（同２１２億２２００万円増）。自己資本比率は９・６２％で、２０２１年３月末と比べ０・０２ポイント上昇した。

　２２年３月期の業績予想については、新たなビジネスモデル構築と顧客本位の業務運営に取り組みつつ、新型コロナウイルス感染拡大の影響などを踏まえ、期初と同じく経常収益１１０億円、経常利益１０億円、純利益７億円を見込む。

　林田頭取は「経常収益は減収だが、経常利益は２年連続の増益。また、中間純利益も９億円と、これまでの決算と比較しても遜色のない水準であることから、まずまずの決算だったと考えている」と話していた。