「君が主役」の２日間−富島高「輝柏祭」

個性と笑顔はじける

　日向市の県立富島高校（小川晴彦校長、５５２人）の文化祭「輝柏（きはく）祭」が１０月２８、２９の２日間、同市文化交流センターで開かれた。「ＹＡＲＵＹＯ（やるよ）君が主役〜記憶に残る文化祭〜」をテーマに郷土芸能、軽音楽、英語スピーチなどステージ発表を中心に個性と笑顔がはじけた。

　開会式で、小川校長は「文化に触れることは人間の深みを増すことにつながる。きょうは一人一人、それぞれの役割を一生懸命に果たしてほしい」とあいさつ。生徒会長の内山来夢さん（３年）は「テーマに掲げた『君が主役』の文化祭になることを願っている。素晴らしい２日間にしましょう」と呼び掛けた。

　２年生によるクラス対抗「ダンス甲子園」では、各クラスとも工夫を凝らした衣装や振り付けで元気に発表。最優秀賞には２３ＨＲ（ホームルーム）が輝いた。

　吹奏楽部のステージには、若手教職員がサプライズで登場し、演奏に合わせて生徒顔負けのダンスで沸かせた。

　３年生による演劇もあり、３１ＨＲは、差別的であるとの議論も一時あったが、世界中で引き続き読み継がれている絵本「ちびくろサンボ」を朗読劇に仕立て、子どもを励ますために絵本を作った作者（母親）の純粋な愛情を伝えた。３２ＨＲは、事前に制作したビデオ映像と生のステージを組み合わせた恋愛バラエティーを上演。漫才コンビ「ニコチンタール」も登場し、笑わせた。

　また、生活文化科被服コース２、３年生は華やかなファッションショーで魅了した。自分で手作りした洋服やドレスを身にまとい、はにかみながらも堂々とウオーキング。ポーズが決まるたび、観客席から歓声が上がった。ウオーキングの練習やドレス制作の技法を学ぶため、外部講師からも指導を受けながら本番に臨んだという。