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13日、半年ぶりの集い

本紙掲載日:2021-11-12
2面
多くの参加を呼び掛ける「認知症の人と家族の会」の吉田さん(左)と繁本さん

認知症の人と家族の会「気軽に参加して」

 認知症の人と家族の会宮崎県支部県北地区会は13日午後1時から、延岡市三ツ瀬町の市社会福祉センターで半年ぶりの「家族の集い」を開く。世話人の繁本忠男さん(70)と県北地区会代表の吉田真由美さん(49)は「(コロナ禍で)開催できていない期間が長く、ちゃんと会ってお話ししたいと思っていた。気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。

 同会は「認知症になっても安心して暮らせる社会」を目指し、1980年に結成。全国各地に支部がある。県北地区会は2013年に発足。電話相談などを受け付けているほか、延岡市、日向市、高千穂町、門川町、美郷町の5カ所で、主に認知症の人の家族を対象にした集いを開いている。

 延岡での集いは、コロナ禍以前まで2カ月に1回開いてきたが、流行後は感染状況を見ながらの開催で、できないことも多かった。この間、「集いはないのか」という問い合わせも多く寄せられていたという。

 「集まると、口下手と言いつつもせきを切ったように話し、笑ったり、泣いたりする和やかな会になっていた。しかし、コロナ禍で集まることさえ難しかった」と2人。改めて、「会の必要性を感じたし、求める声の多さも知った」という。長引くコロナ禍でさまざまな制限が掛かる中、「家族のピリピリがずっと続いていたはず。(相談できず)息を潜めていた家族はいっぱいいるのではないか」とも話す。

 会では、同じ境遇の人たちが自由に話すことで「みんな一緒」「自分だけじゃない」と感じ、スッキリした気持ちで帰る人が多いという。さらに、経験者ばかりの集団のため、お互いに知恵や工夫を知る機会にもなる。吉田さんは「生活の中で困っている人にたくさん来てほしい」と呼び掛けている。

 参加無料、申し込み不要。

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