来年の干支「寅」の置物

販売開始、予約も受け付け−ひかり工房

◆利用者が手作業で製作

　延岡市古川町の障害者就労支援事業所「ひかり工房」（矢野光孝施設長）は、来年の干支（えと）「寅（とら）」にちなんだ置物の販売を始めた。１２月１０日まで予約を受け付けている。

　黒塗りの板の上で向かい合うかわいらしい親子のトラがモチーフ。高さ１４センチ、幅１７センチ、奥行きは１０センチ。トラはモミの板を切り抜いて製作。木目を生かすため、黄色のベタ塗りではなく、子どもの模様はトラとしては奇抜なピンクで色付けした。

　また、前方には「２０２２年」の焼き印入りの看板を配置。「０（ゼロ）」の部分は職員の提案で、漢字の「寅」を丸で囲んだ。背景には水引が縫い付けられたかわいらしい花柄の布も掛かっている（販売状況によっては布の柄が変わる可能性がある）。

　約１カ月の構想期間を経て、１０月上旬から製作を開始。パソコンに取り込んだデザイン画を、職員がレーザーで板に焼き付け、利用者がその輪郭に沿って糸のこぎりで切り抜き。やすり掛け、色塗り、布の縫い付けなど利用者が得意とする工程を１０人弱で分担して作業に当たっているという。

　同工房の岡田憲太支援員は「布を使ったことで、より温かみのある作品になった。この作品を飾っていただき、穏やかな気持ちで新年を迎えていただければうれしい」と話している。

　価格は千円（税込み）。予約は１２月１０日まで。電話、ファクスのいずれかで受け付けている。ファクスの際は名前と連絡先、注文個数と希望の受取日を必ず記入すること。

◇お歳暮用品なども

　同工房ではまた、干支の置物のほかにも、木材の鍋敷きやペン立て、オリジナルカレンダー、年賀状なども製作している。お歳暮としてガトーショコラやバニラロールなど菓子の販売もしており、こちらは１２月３日まで注文を受け付けている。

　予約、問い合わせは同工房（電話延岡３４・１３８９、ファクス延岡２３・１６１７）。