えんりょうスタジアム完成

延陵学園が整備、自動車学校東側

◆フットサルコート−幼稚園などの運動会にも
　２８日、地域と一緒に完成祝う

　延岡市松山町で延陵自動車学校を営む延陵学園（松原明彦社長）が、フットサルコートとして同校東側の敷地で整備を進めていた「えんりょうスタジアム」がこのほど国道２１８号沿いに完成した。スタジアムは幅１８メートル、奥行き２９メートル。人工芝は芝が長く上質でフットサルなどには最適。幼稚園などの運動会にも利用できるほか、四方と天井にネットを張り、ドローンを飛ばすことも可能にするという。２８日には完成記念イベントを行い、地域と一体となって完成を祝う。

　松原社長（５９）は「若い人が地元に定着してくれるような魅力ある場所をつくりたい」と１０年程前から考えていた。昨年から続くコロナ禍の下、大学がリモート授業になり、「地元に残る若者が増えた」ことを実感。また、今年４月には社会人サッカーチームＦＣ延岡ＡＧＡＴＡに所属する田渕佑さんが職員になったこともあって、社会貢献と同チームへの後押しの意味も込めて実現に着手した。

　県内に民間運営のフットサルコートはなかったため、松原社長は県外まで出向いて視察を重ね、計画を練ったという。重機を入れてがれきや土砂を取り除いて整地。松原社長を先頭に職員１０人が一緒になって汗を流した結果、ほぼ手作りのスタジアムが完成した。２８日までには四隅に照明も設置され、夜間も利用可能になる。

　利用は９０分単位とし、料金体系は現在作製中。完成後は延陵自動車のホームページからも閲覧できる。

　松原社長は「フットサルができる民間の貸しコートとしては県内初だと思います。民間主導でこうした動きが広がることで、遊びやスポーツの選択肢が増えて、ひいては若い人が地元に残ってくれる流れにつながってくれれば」と期待を込めている。

◆多彩なイベント予定

　延陵自動車学校は２８日午前１０時から、同校とスタジアムで、「えんりょうスタジアムＯＰＥＮ記念イベント」を行う。来場を呼び掛けている。

　アマチュア参加型アニソン・ボカロ系ボーカルライブ（観覧無料）、大人のためのミニサッカー大会、いぬねこ譲渡会、フリーマーケット、飲食店やハンドメードの店の出店など多彩なイベントで開場を祝う。また、米国製大型バイクハーレーダビッドソンの試乗会（参加無料）もある。