コロナ対策徹底して熱戦

本紙掲載日：2021-11-17

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マスクとフェースシールド着用で熱戦を繰り広げる参加者

第１２回延岡蓬莱かるた大会の上位入賞者ら。前列が優勝者で、左から近藤さん、永田さん、塚元さん。後方は延岡ＪＣの塚元秀樹理事長（撮影時のみマスクを外しました）

延岡蓬莱かるた大会

◆近藤さん（低学年）永田凌久さん（中学年）塚元さん（高学年）が優勝

　延岡の歴史や偉人、文化、名所、名跡などを詠み込んだ「延岡蓬莱（ほうらい）かるた」の第１２回大会が１４日、延岡市大武体育館であった。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったが、今年は感染対策を徹底し、小学生２３人が静かに熱戦を繰り広げた。延岡青年会議所（延岡ＪＣ、塚元秀樹理事長）主催。

　かるたは、日本古来の遊びを通して延岡を知ることで、地域の未来を担う子どもたちの郷土愛を育もうと、同ＪＣが２００７年の創立５０周年記念事業で作成し、市内の小中学校に１５５８組を寄贈。小学校を中心に子どもたちが親しみ、０９年から大会で腕を競っている。

　今大会は密を避けるため参加人数を制限し、入場者は検温と手指消毒の後、一人一人の氏名や連絡先などを記入。換気のために体育館の扉を開け放った上、参加児童はマスクとフェースシールドを着用して競技し、使用する畳もこまめに拭き消毒するなど対策を徹底した。

　競技では子どもたちが畳の上で４４枚の取り札を挟んで正座し、札の並びを２分間記憶してからスタート。静寂の中、ＪＣ会員が「皐月（さつき）の空へのぼり猿」「目指せ世界をアスリートタウン」などの句を読み上げるたびに、素早く札に手を伸ばしていた。

　低学年（１、２年生）と中学年（３、４年生）の部の各１０人はトーナメント、高学年（５、６年生）の部の３人は総当たり戦を２回実施。この結果、低学年の部は近藤明さん（南方小２年）、中学年の部は永田凌久さん（尚学館小４年）、高学年の部は塚元敬太さん（南方小５年）が頂点に立った。

　初出場で優勝した近藤さんは「うれしくてたまらない。いっぱい練習してうまくできたので、次も頑張りたい」。低学年の部だった前回に続き王座を手にした永田さんは「緊張してお手つきも多かったけど、練習の頑張りが発揮できた」。前回の４位から大躍進した塚元さんは「前半はプレッシャーがあったが後半に実力が出せた。『緑風清風那智の滝』の札が好き」と喜んでいた。

　上位入賞者は次の通り。

【上位入賞者】
▽低学年＝①近藤明（南方小２）②塚元創太（同１）③矢野匠眞（岡富小２）④高山柚奈（南方小１）

▽中学年＝①永田凌久（尚学館小４）②平林大（尚学館４）③節賀莉奈（岡富小３）④増田芽依（南方小４）

▽高学年＝①塚元敬太（南方小５）②城戸樹里（土々呂小５）③小野杏莉（延岡小４）