工事現場で生きた技術学ぶ
本紙掲載日：2021-11-23
2面
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「土木の日」で延岡工業高生−延岡
１１月１８日の「土木の日」に合わせ、延岡地区の公共工事に携わる官民機関は１６日、県立延岡工業高校土木科の生徒を対象に現場見学会を開き、２年生４０人が市内の工事現場３カ所で工法や技術を学んだ。
生徒は、いずれも県が発注した小野地区の奥の谷川砂防事業、北方町の干支（えと）大橋耐震補強工事、北川町の北川掘削工事の各現場をバスで巡回。現場を間近に見学しながら、県の担当職員から説明を受けた。
このうち、干支大橋では作業着姿の生徒がヘルメットと安全帯を着用し、橋桁下の足場へ降下。橋を支えるアーチは支間長２７５メートルと、１９９４年の完成当時は国内最大級で、耐震工事には、見学したわずか一部分だけで計１０００万円を超える特殊な部品が用いられていることに驚いていた。
生徒の原田翼さんは「現場で体感的に学べて、教室での授業とは全然違う。将来の仕事に生かせるようにしっかり見学したい」と話した。
見学会は関係機関でつくる延岡地区「土木の日」実行委員会が毎年この時期に実施している。