次期知事選も−県経済団体協が出馬要請

知事、１１月県議会で意思表示か

　２０２３年１月２０日に任期満了を迎える次期知事選に向け、県内の主要経済１０団体でつくる県経済団体協議会（会長・福良公一県ＪＡ中央会会長）は２２日、河野知事に４期目を目指して出馬するよう要請した。知事は「重く真摯（しんし）に受け止めた」と述べ、早ければ１１月県議会で意思表示する考えを示した。

　協議会の構成１０団体の代表が県庁を訪れ、福良会長が要請書を朗読。新型コロナウイルス感染症の克服と疲弊した地域経済の早急な復興が本県の喫緊の課題とし、「克服には強力なリーダーシップと広く県民の期待に応える真摯（しんし）な姿勢が強く求められる」と出馬を要請した。

　また、県内の中小企業振興はもとより、本県の強みである農林水産業や観光分野の思い切った振興対策と医療福祉の充実・強化、資質向上や人財確保の観点からの教育の強化など、真の県民本位の県政運営に全力を挙げて取り組むよう重ねて要請した。

　要請後に取材に応じた福良会長は「コロナ対応として県独自の緊急事態宣言を出すなど、リーダーシップをもって力を発揮している。農林水産業や商工業など全般的に理解を得て対応しており、１０団体全ての評価が高かった」などと述べた。

　河野知事は「重く真摯（しんし）に受け止めた。後援会と相談した上で、できるだけ早く考え方を整理し、示したい」と述べた上で、意思表示の場として「県民の代表である県議会が県民に伝える場としてふさわしいと考えている。早ければ１１月議会ということもあり得る」と語った。

【県経済団体協議会の構成１０団体】
県商工会議所連合会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県建設業協会、県医師会、県歯科医師会、県漁業協同組合連合会、県森林組合連合会、県経済農業協同組合連合会、県農業協同組合中央会