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心一つに吹奏楽−延岡学園高・尚学館中

本紙掲載日:2021-11-23
6面
延岡学園高校・尚学館中学校吹奏楽部の定期演奏会

美しくも力強く10回記念の定演

 延岡市大峡町の延岡学園高校と尚学館中学校(佐々木雅彦理事長、柳田光寛校長)の吹奏楽部(吉岡陸大部長、椛山達己顧問、山脇一美顧問、41人)は21日、延岡総合文化センター大ホールで「第10回記念定期演奏会」を開いた。全国、九州大会にも出場した実力校らしく、美しくも力強い音色で観客を魅了した。

 同部は、顧問に椛山さんを迎え、県吹奏楽コンクールのAパートに出場するようになって以降、大ホールで大規模な定期演奏会を開くようになり10年目。

 第1部は、10回記念として延岡学園高校の校歌で幕開け。続いて、これまでに出場したコンクールの課題曲や自由曲計3曲を披露した。

 このうち、歌劇「トスカ」第3幕は、主な場面を紹介しながら部分的に演奏した後に、通して演奏した。男女の複雑な愛が描かれている曲に難しさを感じながらも長い時間をかけて勉強したという部員たち。まるで一つ一つの場面が目に浮かぶような情感たっぷりの演奏に、会場は大きな拍手に包まれた。

 第2部は、スーツからカジュアルな私服姿に一変し、第2回演奏会から恒例になっている「音楽の扉シリーズ」。「Smile〜今日笑顔でいれば、きっと明日も笑顔でいられる〜」をテーマにステージを展開した。

 「魔法にかけられて」「星に願いを」などを部員による曲の説明や歌を挟みながら演奏したほか、「チャップリン・タイムス」では部員がチャップリンに扮(ふん)して登場。名言が書かれたパネルを次々に見せて、笑顔になれるヒントをプレゼントした。

 指揮を務めた椛山さんは「お客さまの前で演奏できることがこんなにもうれしいことかと感謝している。音楽の音もそうだが、ウイルスも目に見えない中で一生懸命闘い、練習してきた。本当に素晴らしい」と教え子たちをたたえた。

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