延岡・岡富中文化祭「楠の葉祭」

「こども食堂を知って」

◆高校生の今村さん−母校の文化祭で発表

　延岡市立岡富中学校（粟田茂樹校長、３０７人）の文化祭「楠の葉祭」がこのほど、同校であった。会場内の人数を減らすため、生徒、保護者をプログラムごとに入れ替え、動画共有サイトユーチューブでライブ配信するなど、工夫を凝らした文化祭になった。

　同祭は２日間あり、このうち１日目は音楽部の発表、英語暗唱、弁論発表、総合的な学習の時間の発表などを行った。個人発表ではそろいの衣装に身を包み、ピアノ連弾やクラシックバレエなどの習い事やダンスなど、普段は見せない一面を披露した。

　また、同校卒業生で延岡商業高校３年の今村優菜さん（１８）が「こども食堂から考えるＳＤＧｓ」と題して発表した。ボランティアとして通っている「こども食堂のべおか今山」（同市山下町、峰田知恵子代表）について知ってもらおうと、同校教諭に相談し、実現した。

　こども食堂の役割や活動内容を説明した今村さんは、支援でもらった食材で食事を用意しても、人が集まらずに食品ロスにつながることがあることに言及。「皆さんが来ることでＳＤＧｓの（食品ロスや貧困問題の解決を目指す）取り組みにもつながるし、こども食堂をもっと知って周りの人に伝えることで、よりたくさんの支援や関心が高まることにつながる。まずは知るために、ぜひ一度来て」と呼び掛けた。峰田代表も中学生を前に話した。

　また、２日目は個人発表のほか、合唱コンクールを実施。会場では、書道や美術などの作品展示もあり、「ＢｅｙｏｎｄｔｈｅＣｏｖｉｄ１９〜コロナの先へ〜」をテーマに、感染症対策をしながらできる文化活動を最大限に楽しんだ。