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中国人殉難者を慰霊−旧槇峰鉱山

本紙掲載日:2021-11-27
2面
慰霊碑の前で行われた中国人殉難者の慰霊祭
慰霊碑そばに建立された「日中友好平和不戦の碑」

新たに建立、平和不戦の碑除幕

 延岡市北方町と日之影町にまたがる旧三菱鉱業槇峰鉱山での過酷な労働などで亡くなった中国人の慰霊祭が25日、日之影町七折の慰霊碑前で行われた。主催は両市町の社会福祉協議会でつくる中国人殉難者慰霊祭奉賛会。関係者ら約50人が参列して殉難者の霊を慰めた。

 太平洋戦争中の1945年、槇峰鉱山には中国・山東省を中心に250人の中国人が連行された。連行途中から帰国までの約10カ月間に76人が死亡した。

 慰霊祭では法要が営まれ、参列者が焼香。同奉賛会の会長を務める日之影町の佐藤貢町長が「不幸な歴史を二度と繰り返すことのないよう一層、日中両国の平和友好に努力することを誓う」と慰霊の言葉を述べた。

 県日中友好運動懇談会の福田鉄文代表は「このような出来事を繰り返さないこと、犠牲となられた皆さんのことを決して忘れないことを誓う」と追悼の言葉を述べた。

 また、慰霊祭前には、慰霊碑そばに新しく建てられた「日中友好平和不戦の碑」の除幕式も行われた。

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