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鳥フル防疫強化−消毒とねずみ・昆虫駆除

本紙掲載日:2021-11-27
3面

29日、県が実施を命じる告示

 高病原性鳥インフルエンザ発生のシーズンを迎え、県は26日、県内の養鶏農場の防疫対策を強化するための緊急措置として、29日に家畜伝染病予防法第9条に基づく消毒と、ねずみ、昆虫などの駆除の実施を命じる告示を行うと発表した。

 家畜防疫対策課によると、11月に入り国内で高病原性鳥インフルエンザの発生が相次ぎ、鹿児島県内の養鶏農場でも2例が発生。また、県内では採取された野鳥のふん便から同ウイルスが検出されるなど、発生リスクが高まっているため。

 対象は県内で家きんを飼養する全ての農場で、今年2月1日現在の農場数は935農場、飼養羽数は約3400万羽。飼養農場内に消毒は消石灰などを、駆除は殺鼠(さっそ)剤や殺虫剤などを散布する。期間は12月2日から来年3月31日。

 家畜伝染病予防法第9条によると、都道府県知事は、特定疾病または監視伝染病の発生予防に必要な際は、区域を限って家畜の所有者に対し、農林水産省令により消毒方法やねずみ・昆虫などの駆除方法の実施を命じることができるとされる。

 同課は「高病原性鳥インフルエンザの発生リスクが高まるシーズンになり、すでに各農場では緊張感を持って防疫対策を実施していると思うが、改めて防疫意識を高める意味でも消毒や駆除の実施をお願いしたい」と話している。

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