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日向署−点検官に定年迎える署員

本紙掲載日:2021-11-29
3面
署員の服装などを点検する田中警部補(手前)と小島巡査部長(日向署)

娘婿が指揮官−はなむけの通常点検

 警察官の服装や装備品の確認を行う通常点検がこのほど、日向署(垂水一洋署長)であった。来年3月に定年を迎える署員と、その娘婿の署員が親子で点検官と指揮官を務めた。

 点検官を務めたのは、1980年に採用された刑事第一課の田中浩徳警部補。署員に号令する指揮官は娘婿の小島慎滋巡査部長が務めた。

 点検は、垂水署長や甲斐淳一副署長らが見守る中、署員約40人が整列する中で実施。田中警部補が点検台に登壇すると、小島巡査部長が大声で号令。敬礼後、整列や警察手帳、警棒などの提示を指示した。田中警部補は指揮台の上から見守った後、降壇し、ゆっくりと歩きながら丁寧に点検を行った。

 本来であれば、署長が点検官、副署長が指揮官を務めるが、今回は退職者へのはなむけの思いを込めた。

 田中警部補は「緊張したが、良い思い出になった。コロナ禍で点検が行えない時期もあったが、全員しっかりとできていた」と感想。娘婿と実施できたことを喜び、「同じ刑事としては、県民のために頑張ってほしい。父としては家庭もしっかり守ってほしい」とエールを送った。

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