都甲さん（前耳川漁協組合長）に功労者表彰

県水産振興大会

◆優良経営者−県北から１人と７社

　２０２１年度県水産振興大会（県、県漁連など主催）が１９日、宮崎市の県水産会館であった。表彰式で、前耳川漁業協同組合代表理事組合長の都甲哲郎さん（８４）＝日向市東郷町＝が水産功労者を受賞したほか、水産業優良経営者は県北から個人１人と７社が受けた。

　都甲さんは０６年に耳川漁業協同組合の代表理事組合長に就任し、１５年間にわたり各種魚介類の放流や産卵場造成など河川の維持に努めた。

　０８年には県内水面漁場管理委員に就き、本県の内水面漁業の調整や水産資源保護対策に指導力を発揮。さらに、１０年から内水面漁業協同組合連合会の理事として、豊富な経験や幅広い識見から県内の内水面漁協、連合会の将来を見据えた事業運営に関する提言を行うなど、水産振興への功績が認められた。

　河野知事は「本県の水産業、漁村振興にはさまざまな課題はあるが、しっかり連携して発展につなげていきたい」とあいさつし、受賞者に賞状を授与。受賞者を代表して都甲さんは「受賞を励みに水産業の発展にまい進していきたい」と謝辞を述べた。

　大会は、本県水産業の発展の功労者や優良な経営者を表彰することで、生産意欲の向上と経営の合理化を促進し、水産産業の振興につなげることを目的に１９６８年から開いている。

　例年、交流大会や講演会、ＰＲイベントなどと合同で開催しているが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策のため、規模を縮小して表彰式のみ実施した。

　優良経営者として表彰を受けた県北関係の受賞者は次の通り（船名と所属漁協）。

【マグロはえ縄漁業】２０トン未満１５トン以上＝日の出丸（日の出丸、日向市漁協）富丸水産（第五十八富丸、同）とべしま丸水産（第十八とべしま丸、同）同（第十とべしま丸、同）▽１５トン未満１０トン以上＝大眞（豪栄丸、日向市漁協）

【巻き網漁業】１５トン以上＝浩栄水産（第六十八浩栄丸、北浦漁協）協栄水産（第十二海幸丸、同）▽１５トン未満＝満丸水産（第三十三満丸、島浦町漁協）

【その他漁船漁業】５トン未満＝朝倉昭義（第八萬好丸、日向市漁協）