新春に交通安全誓う

意識高揚、事故防止へ−県庁で集い

　県交通安全対策推進本部（本部長・河野知事）の「新春交通安全の集い」が５日、県庁講堂で開かれ、同本部の構成機関・団体から約３５人が出席、県民の交通安全意識の高揚と交通事故防止の取り組みへの誓いを新たにした。

　河野知事が「緊張感を持って交通事故の防止に取り組む必要がある。命を守る大切さを訴えていきたい」とあいさつ。佐藤隆司県警本部長は「安全教育や指導取り締まりなどをより推進していくので、協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

　続いて、知事が県市長会と県交通安全協会、県交通指導員会連絡協議会の代表者に交通安全啓発用のぼり旗を交付。県交通安全母の会会長の甲斐惠子さんが「人優先の交通安全思想の普及に努め、交通事故防止の徹底を図る」と宣言した。

　最後に、横断歩行者の交通事故の減少につなげようと、県警が製作した横断歩行者事故防止の広報動画を披露。起用されたお笑い芸人コンビ「おかずクラブ」のオカリナさん（西都市出身）がビデオメッセージで注意を喚起した。

　県警によると、昨年の県内の交通事故死者数は前年比６人減の３０人、人身事故件数は同６２３件減の４５０３件（いずれも速報値）。第１１次県交通安全計画の年間目標の交通事故死者数３１人以下、人身事故発生件数５２００件以下を達成している。

　新春交通安全の集いは、年頭に交通安全への決意を新たにし、意識を高めてもらう目的で毎年開催していたが、昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止。２年ぶりの今回は感染防止の観点から規模を縮小し、参加団体を絞って開いた。