既存バス路線を見直し

延岡市地域公共交通会議

　今年度の第３回延岡市地域公共交通会議がこのほど、延岡市役所であり、保健福祉大線など既存バス路線の見直しなどについて協議し、承認した。

　同会議は２００６年の道路運送法改正に伴い、地域公共交通を見直すなど変更する際に関係機関や利用者の合意が必要なため、その合意形成の場として設置されている。

　県内全体で一般路線バス収支改善のため見直しを進めている宮崎交通から、同市に対して今年４月に一部系統を見直す申し出があり、変更・廃止について協議した。対象は保健福祉大線、イオン多々良線、平田東九州病院を経由する系統。

　保健福祉大線は大貫神社前などを通る大貫周辺の路線を廃止し、すみれ団地系統に変更。南延岡系統の一部は延岡駅方面に切り替える方針。

　変更後は、すみれ団地系統の延岡駅―中央通１丁目と大貫５丁目―天下橋が増便。野田町周辺や中央通２丁目―南延岡駅間が減便となる。

　イオン多々良線は効率化のため廃止の方針。昼間時間帯の片田・今山線（共立病院止め）を今山ニュータウン・イオン多々良店まで延伸し、延岡駅―イオン多々良間の移動や今山周辺の空白地解消を図る。共立病院への乗り入れは南一ケ岡線１１便、祝子川線５便の計１６便となる。

　南一ケ岡・レーヨン線は、乗降のない平田東九州病院のバス停を廃止し、同病院を経由する土曜１便、日曜・祝日１便を減便する方針。

　同会議はまた、市が運行しているコミュニティバス北川線（４路線）の運行形態変更についても承認した。

　地区住民からの要望を受け、瀬口線で足久地区に停留所を１カ所新設するほか、家田線で既設停留所の「山の手」を約３００メートル北側に移設する。変更は４月からの予定。