待ちに待ったグランドオープン

子育て支援施設「えんキッズ」

　延岡市子育て支援総合拠点施設「えんキッズ」のグランドオープン式典が８日午前、松山町の同施設であり、関係者らがくす玉開披などで本格的なスタートを祝った。

　同施設は遊びと交流の場の提供、子育てに関する相談・助言など、安心して子どもを生み育てることができる環境づくりを目的に整備。２０１９年１月に着工、２０年７月に完成した。昨年２月８日にプレオープンし、園庭への遊具設置が完了した同１１月３日に全館利用を開始している。

　建物は鉄筋コンクリート造り２階建て、延べ床面積１５３８・７１平方メートル。１階にセンターホールやにぎわい広場、プレールーム、調理室など、２階に一時預かり保育室、病後児保育室、保護者交流スペースなどを備える。園庭の遊具は、障害のある子どももない子どもも一緒に遊べる遊具を設置した。

　式典で読谷山洋司市長は「いよいよグランドオープンを迎えることができた。関係者に感謝したい」、指定管理者の社会福祉法人すこやか福祉会の木本宗雄理事長は「延岡市が子育てに優しいまちになるよう職員一同力を合わせたい」とあいさつ。施設名の命名者表彰や寄贈品感謝状贈呈に続き、読谷山市長、本部仁俊市議会議長、木本理事長や施設を利用した子どもたちがくす玉を割り、グランドオープンを祝った。

　施設内には木製遊具や鉄道模型、園庭の遊具で遊ぶ子どもたちの歓声が響いた。子ども２人を連れて利用した松山町の主婦黒田実里さん（２９）は、「これまで延岡に遊べる所がなかったので、子どもたちも喜んでいます」と話していた。

　同施設は現在、遊びで利用する場合、事前予約による３部制をとっている。１部当たりの利用人数は５０人。電話予約による先着順で、利用６日前から申し込みを受け付ける。各部の時間割は、１部が午前９〜１１時、２部が同１１時３０分〜午後１時３０分、３部が同２〜４時。申し込みは同施設（電話延岡２０・０３５１、木曜日を除く午前９時〜午後５時）まで。