正しい利用訴え−１１０番の日にキャンペーン

　日付の語呂合わせで「１１０番の日」の１０日、各警察は正しい１１０番通報の利用を周知する啓発活動に取り組み、県北でも同日に延岡、日向署、１１日に高千穂署が街頭キャンペーンなどを実施した。


◆みやけいちゃんが参加−延岡署

　延岡警察署（久留米英樹署長）は延岡市旭町のイオン延岡店で街頭キャンペーンを開き、来店者に啓発のチラシやグッズを配布して、１１０番の仕組みや本来の目的にそぐわない通報内容の事例などを知ってもらった。

　昨年１年間に県警へ通報があった１１０番のうち、延岡署管内からは６１０９件（前年比２２５件減）を受理し、有効受理件数は４３８４件で同２２７件増加。無効受理件数は４５２件減の１７２５件で、３割近くを占めたという。

　キャンペーンには県警キャラクターの「みやけいちゃん」も参加し、記念撮影ができるパトカー展示コーナーも設置。休日とも重なって親子連れが次々と立ち寄り、父母らは警察官の呼び掛けに快く応じていた。


◆刑法犯抑制、交通事故防止を−日向署

　日向市日知屋のイオン日向店で１０日、同市安全で安心な街づくり推進協議会（会長・十屋幸平市長）の「新春のつどい」が行われた。同協議会や日向署、自主防犯ボランティア団体などから約１５０人が参加し、買い物客らに交通安全や１１０番の適正利用を呼び掛けた。

　十屋市長は、特に飲酒運転の根絶、自転車や外出時の鍵掛けについて周知を図るよう呼び掛け、「警察署をはじめ、各関係機関と連携をして交通事故や犯罪のない安全で安心なまちづくりに取り組んでいきたい」とあいさつした。

　協議会顧問の垂水一洋日向署長は、昨年の市内の刑法犯認知件数、人身と物損事故の発生件数は減少傾向にあるとした上で、「刑法犯の発生の抑止と摘発、交通事故抑止の街頭活動を強化していきたい」と話し、１１０番の正しい掛け方を呼び掛けた。

　その後、参加者は買い物客などに交通安全や適切な１１０番利用などを呼び掛けながら、チラシなどの啓発グッズ４００個を配布。白バイとパトカー、青パト隊計１７台によるパトロール出発式もあった。