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交番・駐在所−14廃止、11に統合

本紙掲載日:2022-01-21
3面

県警−4月1日めど

◆延岡・昭和町→駅前土々呂→一ケ岡

◆高千穂−河内→上野駐在所に

 県警は20日、現場執行力や夜間警戒力の強化などを掲げて進めている交番・駐在所の統廃合について、当面の予定として、4月1日をめどに県内の14施設を廃止し、近隣11施設に統合する考えを明らかにした。県北は延岡署の昭和町交番と土々呂駐在所、高千穂署の河内駐在所が対象に示された。

 県議会文教警察企業常任委員会(重松幸次郎委員長、6人)で、県警が報告した。

 県警によると、延岡署の昭和町交番は延岡駅交番、土々呂駐在所は一ケ岡交番に、高千穂署の河内駐在所は上野駐在所に統合するという。

 人口減少や高齢化など社会の変化に適応し、変容する治安上の課題に適切に対応するため、県警は昨年、「交番・駐在所の統廃合等による現場執行力と機動性の向上」などを柱とした組織体制の再編整備に関する基本方針を策定した。

 交番・駐在所を集約することで、勤務員の集中配置による現場執行力や、交番・駐在所の襲撃に対する対応能力を強化するほか、警察署のパトカー勤務員の増強による現場臨場の迅速化、交番の複数勤務体制の構築などによる夜間警戒体制の強化につなげるという。

 県内の交番・駐在所は昨年4月1日現在、交番60、駐在所106施設で、県警は来年度から5年間で統廃合を進めていく方針。今回の統廃合は住民説明などを行い、「地域住民におおむね理解をいただいている」としている。統廃合の全体像は明らかにしていない。

 また、県警は統廃合に伴う住民の不安解消に向け、連絡所型駐在所への移行や警察官駐留警戒場所の設置、移動交番車の運用、臨時交番・駐在所の開設など、警察と地域のつながりの継続に取り組む考えも示した。

 委員からは「交番・駐在所がなくなる地域の住民の不安は大きい。一年余りで決めるのは早計。県民に納得した説明もできない。もう少し時間をかけてもいいのではないか」などといった声も上がっていた。

 4月から廃止予定の県北以外の交番・駐在所は次の通り。()内は統合施設。

宮崎北署管内=波島駐在所(阿波岐原交番)、下北交番(江平交番)、住吉駐在所(蓮ケ池交番)▽宮崎南署管内=月見ケ丘駐在所(国富交番)▽高岡署管内=北俣駐在所、深年駐在所(国富交番)▽西都署管内=上三財駐在所、都於郡駐在所(下三財駐在所)、薗元駐在所(妻交番)▽高鍋署管内=塩付駐在所、十文字駐在所(川南交番)

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