今年の目標は三役−琴恵光１１日目に８勝

初場所、電話インタビュー

　１年始まりの初場所で、延岡出身の琴恵光関は２場所ぶりの勝ち越しを決めた。今場所は序盤から白星を重ね、中日までに６勝２敗。１１日目に一山本を下して勝ち越しを決めた。千秋楽の夜、夕刊デイリー新聞社の電話インタビューに応じ、今年の目標に三役入り」を挙げた。

――勝ち越しおめでとうございます。今の気持ちを。

ありがとうございます。今場所、勝ち越しは早い段階でできたのですが、１２日目以降、自分らしい相撲を最後まで取り切ることができなかったことを反省しています。後半戦は、相手に先に攻められて、速攻で相手の懐に入るという、自分の持ち味を生かせない展開が多かった。次の場所への課題です。

――今場所はどんな心構えで臨みましたか。

やはり、九州場所で結果を出せなかったので、その反省を生かし、同時に応援してくださる方のことを思い出しながら、日々しっかり稽古して準備することができた。気持ちも体調も万全で臨みました。

――２２日未明に延岡に大きな地震がありました。

地震のことはテレビで知り驚きました。実家に確認しましたが、かなり揺れたと聞きました。２２日と千秋楽は、被害に遭われた方々を、自分が相撲を良い相撲を取ることで、少しでも勇気づけることができればという思いでした。最後まで休むことなく取り切ることが地元へのメッセージになれば、と思って千秋楽まで土俵に上がりました。

――今年の目標と来場所への意気込みを聞かせてください。

地元の応援にはいつも感謝しています。今年は三役を目標にやっています。来場所は少しでも早く勝ち越して、さらに勝ち越した後でも自分をしっかり見つめ直して、２桁勝てるように精進していきます。