県立高、２日推薦入試

「自己推薦型」で初

◆コロナ対策徹底して実施

　県立高校の２０２２年度推薦・連携型入試は２日、各高校であった。これまでの中学校校長による推薦から「自己推薦型」に変更されて初めての実施。募集定員３１５２人に対して２１年度比２６３１人増の４９００人が志願し、学力検査や適性検査に挑んだ。

　このうち、県北で最も高い志願倍率となった県立延岡高校は、普通科１６１人（定員４０人）、メディカル・サイエンス科５０人（同２０人）の計２１１人が志願（県教委発表）した。受験生は健康状態に関するチェックリストを提出し、検査室入り口で消毒と検温を済ませて入室。緊張した面持ちで持参した参考書などをめくり、最後の確認を行っていた。

　新型コロナウイルスの感染が拡大する中での試験に、各学校が感染対策を徹底して実施。同校では、例年より検査室内の座席数を減らすなどの対策を取った。

　県教委は「文科省の大学入学者選抜実施要項」を参考に感染対策のガイドラインを設け、各中学校を通して通知。新型コロナウイルスに罹患（りかん）している場合は受験不可とし、書類審査のみで判定。当初不可だった濃厚接触者でＰＣＲ検査待ち、または結果を待っている場合については、感染拡大で検査が受けられない人が増えているとして、１月３１日付の文科省の通知で発熱、せきなどの症状がなければＰＣＲ検査で陰性が確認された受験生と同様、別室受験が認められた。

　推薦・連携型入試は２日のみ。国語、数学、英語の学力検査（教科数、実施の有無は各校が決定）、面接、作文などの適性検査が行われた。合格内定通知は１５日。一般入試は３月８、９日に行われ、同１８日に推薦・連携型入試と併せて合格者が発表される。