おもてなし向上−ＪＡＬスタッフが指導

職員が基本学ぶ−日本公庫宮崎と延岡

　日本政策金融公庫宮崎支店でこのほど、日本航空（ＪＡＬ）グランドスタッフの「おもてなし講座」が開かれた。職員の接客マナーの向上などを目的に同公庫が開いたもので、宮崎支店と延岡支店、熊本・鹿児島県の一部の支店とオンラインで結び開催。同社宮崎空港スタッフがおもてなしの基本を講義した。

　第一印象を決めるポイントは、視覚（表情、態度、身だしなみなど）からが５５％、聴覚（話す早さ、声の大小など）からが３８％、その他（言葉、話す内容など）が７％とし、「第一印象は数秒で決まる」と述べ、表情や態度、身だしなみの大切さを指摘。

　続いて、おもてなし五原則を「表情」「身だしなみ」「あいさつ」「立ち振る舞い」「言葉遣い」とし、笑顔のポイントやあいさつの方法、お辞儀の種類、座り姿勢、敬語の使い方などを説明し、職員も２人一組となって実践するなどした。

　また、言葉遣いの面では、「この店はおいしいが時間がかかる」「この店は時間がかかるがおいしい」の二つの表現を比べ、後ろの言葉の印象が強調されることから後に良い言葉を添える「あとよし言葉」の活用なども紹介した。

　講師を務めた揚村実央さん、福田尚子さんは、「相手を思いやることが大事だが、相手に喜んでもらうには自分も楽しむことが大切。おもてなしはテクニックでなく心。心を尽くすこと」と話していた。

　同公庫国民生活事業部の川原静華さんは「新型コロナウイルスでマスクを着用しているので、笑顔による目元の表情でお客さまに伝えたい。『あとよし言葉』は勉強になった」と話していた。