延岡市高齢者施設で３０人感染

３日発表、県内クラスター４例

　県と宮崎市は３日、延岡市の高齢者施設など４例のクラスターが確認されたと発表した。

　延岡市の高齢者施設では職員１９人、入所者１１人の計３０人の感染が分かった。県感染症対策室によると１月２３日以降に、職員のうち２０〜７０代の男性３人と女性１６人、入所者の７０〜９０代の男性２人と女性９人が感染した。居住地は全員が延岡市。

　職員のマスク着用や換気など感染対策は行っていたという。施設は入所型で現在、感染管理認定看護師らによるゾーニングなどで感染対策を実施。入所者に症状が出るなどした場合は、随時検査を行っていくという。

　川南町の事業所では１０〜４０代の男性従業員９人の感染を確認。居住地は高鍋町の４人と川南町の３人に、都農町と門川町の男性各１人も含まれる。

　宮崎市では教育・保育施設等で女性職員４人と１０歳未満の利用者２人の感染を確認した。同市によると、２００人規模の施設で約６０人の検査を進めているという。また、同市の飲食店では３０〜５０代の従業員男性４人、女性１人の感染が分かった。いずれも調理スタッフで、利用客などへの感染拡大はないものとみている。

　第６波の県内のクラスターは７４例に。県福祉保健部の重黒木清部長は「高齢者施設や医療機関にまで広がりを見せている。オミクロン株は比較的重症化しにくいとされているが、高齢者は基礎疾患や体調によって重症化や死亡にいたるケースがある。最大限の危機感を持ち対策を続け、特に高齢者や基礎疾患を持つ方と接する場合は細心の注意を払ってほしい」と語った。