新型コロナ−２０日ぶり２００人下回る

県内１７０人、県北計は３８人−６日

　県は７日、６日に県内で１７０人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北在住は延岡市３３人、日向市３人、門川町と五ケ瀬町各１人の３８人。県内の累計感染者は１万３７０５人となった。

　前週月曜日の１月３１日（２４２人）から７０人ほどの減少で、２００人を下回るのは同１８日以来、２０日ぶり。また県は７日、６日に新型コロナに感染し治療中の基礎疾患がある９０代と８０代の高齢者２人が亡くなったと発表した。２人ともワクチンは２回接種済みだった。県内の死者は累計５２人で、第６波では１１人となる。

　県内の感染状況について、県福祉保健部の重黒木清部長は「依然として高止まりし、上がるか下がるかという階段の踊り場にいる。今が抑え込めるかどうかの大事な局面なので、しっかりと感染防止対策を」と呼び掛けた。また、第６波では重症者は０人が続く中で死者の発表が５日連続という状況に「県内で第６波で亡くなったのは全員基礎疾患がある高齢者。国は、高齢者を中心にオミクロン株の感染が契機となり、基礎疾患が増悪する事例が多いとしており、本県も同様の状況」と説明した。

　県北以外は宮崎市５９人、都城市２３人、日南市１３人、小林市１０人、西都市６人、えびの市と三股町、高鍋町が各５人、綾町３人、国富町２人、川南町１人。

　年代別は１０歳未満３０人、１０代２６人、２０代１８人、３０代２２人、４０代２１人、５０代１３人、６０代１２人、７０代１２人、８０代８人、９０代８人。

　行政検査件数は１３９３件で、医療機関の検査での判明は５４人。既発表の感染者との接触歴ありが１１０人、経路調査中が６０人。県外由来と思われる人はいなかった。

　県北関連３８人のうち医療機関での判明が１６人。接触歴ありが延岡市１３人で、▽１０歳未満の男性２人▽１０代の男性３人、女性▽２０代の男性２人、女性▽３０代男性▽５０代の男性、女性▽７０代男性。

　日向市が１０代女性と６０代男性の２人。門川町が４０代女性、五ケ瀬町が１０歳未満男性の１人ずつだった。

　調査中は延岡市が▽１０代の男性２人▽２０代の男性、女性▽３０代の男性３人▽４０代の男性４人、女性▽５０代の男性２人▽６０代男性▽７０代の男性、女性▽８０代の男性、女性▽９０代女性の２０人。

　日向市が１０代男性の１人だった。

◆入院、６波の最多を更新

　６日時点で県内の入院（２７１床）は５人増えて、第６波の最多を更新する１１５人となった。病床使用率は４２・４％。重症者はいない。そのうち、県北は日向入郷（２８床）が９人、延岡西臼杵（５３床）が２５人。自宅療養は２３６６人、宿泊施設は宮崎市９０人、都城市４３人、延岡市３４人が療養中。入院・療養調整中は３７２人。


◆７日に２人が死亡−８日発表、２４０人以上

　県は８日午前、新たな新型コロナウイルス感染者が２４０人以上で、７日に感染患者２人が亡くなったと発表した。詳細は８日午後、発表する。前週月曜日の１日（３３０人）から８０人ほどの減少。県内の死者は第６波では１３人、累計５４人となった。


◆県内クラスター、新たに５例−うち４例は高齢者福祉施設

　県と宮崎市は７日、県内で新たに５例のクラスターが確認されたと発表した。うち４例は、高齢者福祉施設。第６波の累計は９６件となり、うち高齢者施設が１７件となった。

　宮崎市によると、同市内の高齢者福祉施設で２例。１例目は職員５人、７０〜９０代の利用者７人が感染。２例目は職員３人、８０、９０代の利用者５人の感染を確認した。

　県によると、日南市の高齢者施設では職員１人、８０、９０代の利用者４人、小林市の高齢者施設は職員２人、７０〜９０代の利用者４人の感染が判明した。

　また、高鍋町の教育・保育施設では職員３人と、１０歳未満の園児６人の感染が分かった。第６波での学校・教育施設等のクラスターが３８件になった。


◆生徒が陽性、中学校が臨時休校−延岡市教委

　延岡市教委は７日、市立中学校に通う生徒１人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

　生徒は３日まで登校、６日に家族の陽性が判明したためＰＣＲ検査を実施し、７日に陽性を確認した。

　学校の消毒作業は終了しており、濃厚接触者については保健所が調査中。同校は８日、臨時休校にした。