２３日に集団接種−延岡市の第２弾

予約初日で定員９６０人埋まる

◆対象者全員へ接種券発送早める

　延岡市がオミクロン株への緊急対策として２３日に実施する新型コロナワクチン集団接種（第２弾）は、申し込み初日のきのう中に予約枠が埋まった。市は当初計画を拡大して、９６０人分を受け付けたという。

　市はワクチンの追加接種（３回目接種）を加速するため、今月１２日に独自の集団接種を実施。他市町村に先駆け、２回目接種から６カ月が経過した１８歳以上であれば接種券なしでも受け付けたところ、想定を大幅に上回る申し込みが殺到したため、急きょ第２弾を行うこととした。

　第１弾は午後からの接種開始で定員４５０人だったが、第２弾は午前９時から終日接種にして予約枠を倍増。それでも、きのう午前８時３０分の予約開始から申し込みが絶えず、市医師会などと協議して急ぎ追加した予約枠もいっぱいとなり、午後５時３０分ごろで受け付けを終了した。

◆今月中にも対象者全員が接種可能に

　今回も集団接種を受けられない希望者が多いとみられるが、市健康増進課は今後について、「接種券発送の時期を早めますので、対象者全員が接種できるようになります」としている。

　予防接種法上、ワクチン追加接種の接種券発送時期は従来２回目接種から「８カ月」経過後だが、国はオミクロン株対策として、高齢者には現在、暫定的に「７カ月」までの短縮を容認。今後は１８歳以上であれば「６カ月」に前倒しできるという。

　市は今月１８日から、同方針に沿って接種券を発送予定。集団接種はすでに〃６カ月ルール〃で運用しているが、その場合でも対象者は昨年実施した一般接種枠の５０歳以上となっていたため、今月中にも「６カ月」を満たした１８歳以上であれば身近な医療機関で追加接種ができる運びとなった。

　追加接種を実施している医療機関などの施設数は２回目接種までと同規模で、日曜日でも受けられる医療機関もある。市健康増進課は対象者の増加とともに接種態勢も拡充されるとして、「接種券が届いた方は１、２回目と同様にコールセンターや予約サイトからご予約ください」と呼び掛けている。