宇納間地蔵尊大祭は中止

２３〜２５日、支所裏の駐車場は開放−美郷町

　美郷町北郷の全長寺（川西和生住職）と参道の周辺で今月２３日から予定されていた「宇納間地蔵尊大祭」は、新型コロナ第６波による感染拡大を防ぐため、昨年に続いて中止が決まった。出店やアトラクションなどは行わないが、同寺の参拝や火伏せのお札販売は年間を通じて受け付けている。

　なお、祭りが予定されていた２３〜２５日は、参拝者には美郷町役場北郷支所裏の駐車場を開放するほか、全長寺石段前の商工会北郷支所駐車場は障がい者用駐車場として利用できる。参拝に際しては、マスクの着用、お札を買い求める際は間隔を取るなどの対策を呼び掛けている。

　宇納間地蔵の本尊は江戸時代に延岡内藤藩の江戸藩邸が大火に見舞われた際、雨を降らせて延焼を防いだと伝えられ、毎年旧暦の１月２４日を中心に大祭を行ってきた。

◆のぼり旗の注文は受け付け中−地蔵尊奉賛会

　美郷町北郷の宇納間地蔵尊奉賛会（沖田薫明会長）は、「火伏せのお地蔵さん」で知られる全長寺参道に奉納する「のぼり旗」の注文を受け付けている。毎年、旧暦の１月２４日を中心に開催される「宇納間地蔵尊大祭」期間中、ご本尊が鎮座する頂上までの石段（３６５段）に掲揚され、祭りに彩りを添えている。

　コロナ禍を考慮して、昨年に続いて大祭は中止が決まったが、紺と赤ののぼり旗は、町内外から奉納を希望する人が多く、同会では引き続き奉納者を募っている。旗は従来通り２年間奉納される。

　白抜きの「奉納宇納間地蔵大菩薩」の右側に日付、左側に奉納者の名前（個人・法人）が入り、奉納代金は一式で５千円。問い合わせは美郷町商工会北郷支所（電話美郷６２・５８９５、ファクス美郷６２・６１０４）。