新型コロナ−県内２４７人、うち県北７６人

日向市の保育施設でクラスター・１５日

　県は１６日、１５日に県内で２４７人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北在住は延岡市３６人、日向市３１人、門川町８人、五ケ瀬町１人の７６人。日向市の教育・保育施設で１４人が感染するクラスターが確認された。また県は１５日に、治療中の基礎疾患がある高齢者３人が亡くなったと発表した。

　県内の累計感染者は１万５９３４人になった。県感染症対策室によると、亡くなったのはいずれも基礎疾患がある高齢者で８０代２人、９０代１人という。県内の死者は第６波２９人、累計７０人になった。

　新たなクラスターは３件で、日向市の教育・保育施設では１１〜１５日までに、２０〜６０代の女性職員３人、１０歳未満の園児の男児４人、女児７人の感染が分かった。園児１人は延岡市在住でほかの１３人は日向市在住。園児ら１００人の検査を終えているという。

　都城・北諸県圏域の公立学校では２０代の女性職員と、１０代の生徒１５人の感染が分かった。

　宮崎市では医療機関で職員２人、入院患者３人が感染するクラスターを確認した。このクラスターは、県が１５日に発表した県立宮崎病院の院内感染とみられる。

　県北外の市町村は宮崎市８６人、都城市２７人、高鍋町８人、日南市７人、小林市と三股町、国富町が各６人、西都市５人、新富町４人、串間市と都農町、高原町、綾町が各２人、えびの市と川南町、木城町が各１人。県外は埼玉県２人、福岡県と大分県、鹿児島県が各１人だった。

　年代別は１０歳未満４６人、１０代４４人、２０代２４人、３０代３２人、４０代３３人、５０代２０人、６０代１６人、７０代９人、８０代１２人、９０代１０人、１００歳以上１人。

　行政検査件数は１０２７件で、医療機関の検査での判明は１６２人。既発表の感染者との接触歴がありが１００人、県外との接点が８人、調査中が１３９人となった。

　県北関連の７６人のうち、医療機関の検査が４６人。接触歴ありは９人で延岡市の３０代女性、８０代女性、日向市の１０歳未満女性、１０代男性、５０代男性、門川町の１０歳未満男性、１０代男性、４０代女性、五ケ瀬町の５０代男性だった。

　感染経路調査中は６７人。延岡市が３４人で▽１０歳未満の男性４人、女性４人▽１０代の男性、女性２人▽２０代女性▽３０代の男性２人、女性２人▽４０代の女性２人▽５０代の男性、女性２人▽６０代男性▽８０代の男性２人、女性４人▽９０代の男性２人、女性３人▽１００歳以上女性。

　日向市は２８人で▽１０歳未満の男性６人、女性４人▽１０代の男性３人、女性５人▽２０代の男性２人▽３０代の男性、女性２人▽４０代の男性２人▽５０代の男性２人▽６０代男性。

　門川町は▽１０歳未満女性▽４０代の男性、女性▽５０代男性▽７０代女性の５人だった。

　県北では感染拡大が懸念される医療機関での判明や調査中の割合が高く、延岡市で８０代以上、日向市で１０代以下の感染者が目立った。

　１４日時点で県内の入院（２７８床）は１０５人。うち重症者は１人で、病床使用率は３７・８％。そのうち県北では日向入郷（２９床）で７人、延岡西臼杵（５５床）で１６人が入院。自宅療養は１６５７人、宿泊施設は宮崎市５６人、都城市３０人、延岡市２９人が療養している。入院・療養調整中は３４８人。


◆感染者２人が死亡−１８日発表、２７０人未満

　県は１８日午前、新たな新型コロナウイルス感染者が２７０人未満で、新たに感染患者２人が亡くなったと発表した。詳細は１８日午後、発表する。前週木曜日の１０日は３１９人で、１６日連続で前週の同じ曜日と比べて減少した。県内の死者は第６波では３１人、累計７２人となった。