県教育長表彰−旭中地域学校協働本部へ

優れた連携活動を実践−市役所で伝達

　２０２１年度「地域学校協働活動」推進に係る県教育長表彰の伝達式が１６日、延岡市役所であり、澤野幸司教育長が、団体の部で選ばれた旭中学校地域学校協働本部に表彰状を贈った。

　表彰は、地域と学校が連携協働し、地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支え、地域を創生する活動のうち、特に優れた個人、団体に贈られる。今年度は県内４個人、６団体が受けた。

　同本部は２０１３年度の設置から、校内の学習ボランティア、環境整備ボランティアなど４団体、社会教育関係団体と連携協働しながら活動している。年度当初に地域の人にボランティアを募ったり、ボランティアの内容を幅広く設けたりして地域の人が得意分野を生かして学校活動を支援できるよう工夫。生徒も地域交流を通したボランティア活動を行うなど、学校と地域が一体となった青少年の健全育成に寄与している。

　伝達式は、市役所教育長室であり、同本部を代表して出席した地域コーディネーターの松葉明美さんが表彰状を受けた。

　澤野教育長は「旭中の生徒を見ると、地域と自然に交流できているのが分かる。無理はせずに今後も続けて」とねぎらいの言葉。松葉さんは「地域の皆さん、一人一人が旭中を応援しよう、支えたいという気持ちが表彰につながったと感謝の気持ちでいっぱい。学校を応援してくださる方々にこういう活動があることをさらにＰＲできたら」と話した。

　また、同席した池野宗宏校長は「地域も学校を頼りにしてくれている」と、青色回転灯装備車（青パト）のアナウンスに同校放送部の録音が使われていることを紹介。コロナ禍で地域との交流に制限がかかる中、ホームページの更新に力を入れており、「地域の皆さんも楽しみに見てくれている。（今回も）ホームページで報告する」と話した。

　今年度の表彰は同本部のほか、個人の部で五ケ瀬町の佐藤成志さんも受けた。