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小、中学校が合同閉校式

本紙掲載日:2022-02-21
3面
長い歴史を築いた島野浦小、中との別れを惜しんだ合同閉校式(19日午前)
閉校式が行われた島野浦小学校。3月末で148年間の学びやとしての役目を終える

148年と75年の伝統−延岡市島浦町

◆4月に誕生、義務教育学校「島野浦学園」

 延岡市島浦町の島野浦小学校(平田政行校長、18人)と、島野浦中学校(渡会洋一校長、7人)の合同閉校記念式典が19日、同小体育館であった。児童生徒や島民が閉校を惜しみ、4月に誕生する義務教育学校「島野浦学園」でも変わらぬ活躍、支援を誓った。

 両校は、少子化による児童生徒数の減少により、市教委と区が協議を重ね、2019年に開校準備協議会を設立。区、学校、保護者、市教委が協議を重ねてきた。3月末で閉校し、4月に現在中学校がある敷地内に、小、中学校の区分を外して一貫した教育を行う義務教育学校が開校する。

 式は感染症対策として出席者を基本的に島内在住者に制限して実施。来賓や保護者、卒業生である島民ら約50人が出席。島外の元教職員らには、オンラインで配信した。

 平田校長は、小学校は148年、中学校は75年にわたり、地域と共に子どもたちを育んできたことに感謝し、「島野浦学園でも、ふるさと島野浦の良さと自分たちの良さを誇りに、身に付けた力を十分に発揮しながら大いに活躍することと信じている」とあいさつ。

 小学校の杉岡美空さん(12)、中学校の岩佐勇希さん(15)が読谷山洋司市長に校旗を返納。続いて小学生、中学生がそれぞれ、これまでの思い出や今後の抱負、感謝の歌を「お礼の言葉」に込め、涙を拭う出席者の姿も見られた。校歌斉唱では、卒業生も在校生と声をそろえた。

 式典後、同校敷地内で記念碑の除幕式を実施。これまでの伝統を後世に引き継ぐことを誓った。

 島野浦学園は、改修した同中の校舎、体育館裏側に特別教室棟、給食センターを建設中。今月中の完成を予定している。開校式は4月13日、入学式と同日に行われる。

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